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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2014.07.11

オリジナルソング「ヨコスカへこないか?」を発売した
石渡 禎之(よしゆき)さん
田浦町在住 47歳

横須賀ソウルを歌に込め

 ○…仲間と過ごすどぶ板の夜を歌った『本町ベース前ブルース』、多忙な毎日の中で気づく地元のあたたかさを描いた『ヨコスカへこないか?』―、生まれ育った横須賀への思いを1枚のCDにした。普段はショッパーズプラザ横須賀でイベントやコンサートを運営しているが、今回は演者として表舞台に立つ。

 ○…中学生の頃、4歳上の姉が持っていたギターに興味を持ち、こっそり借りては夢中で練習した。当時から横須賀をモチーフにしたオリジナル曲を作ってきた。中学卒業後は、働きながら定時制高校に。授業が終わった後で開催していた「夜8時半からの教室コンサート」では、隣のクラスからも見物客が集まった。「みんな楽しみにしてくれるのが嬉しくて。おかげで勉強は二の次になったけどね」と当時を振り返る。

 ○…高校を卒業してからは、ますますライブ漬けの日々に。働いていたスーパーの従業員同士でバンドを組んだこともあった。しかし、当時はどぶ板にライブハウスが数軒ある程度。交通費や会場代のかさむ都内まで通い続けるのは限界があった。その頃知ったのが、ショッパーズプラザ横須賀で行われているライブイベントだ。音楽の垣根を超え、誰でも気軽に見に来られる地元密着型のステージ。当時としては「画期的な舞台」に歌い手として何度も出演していくうちに、「自分もこの音楽活動を支えていければ」と同イベントを運営する会社に入った。

 ○…出演者側と運営側、両方の気持ちがわかる橋渡し役。ショッパーズプラザ横須賀での音楽イベントが再来年に25周年を迎えることを受け、運営グループ名を「よこすかアーティストドットコム」と改称した。今回のCDは同グループのレーベル第1弾となる。「これからも幅広い市民の方に発表の場として利用してもらいたい」。かつてシンガーソングライターを夢見た少年は、市民の音楽活動の発信の場を支えている。

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