日産追浜工場総務部長で、今週末行われる車いすマラソン大会の副実行委員長を務める 菅 隆さん 夏島町在勤 53歳
地域の絆、”輪”でつなぐ
○…車椅子ランナーが追浜駅前大通りと日産追浜工場内(GRANDRIVE)を駆ける「日産カップ追浜チャンピオンシップ」。2000年から始まったこの大会も今年で15回目。「商店街や町内会、行政や企業など、多くの活力が合わさっているからこそ、継続できている」と、真っ先に口にしたのは感謝の言葉だ。
○…バスケットやテニス、そして陸上競技。国際的に活躍する車椅子アスリートは多い。都内で行われていたレースの代替場所として始まった同大会。「地域社会への貢献も企業としては大切。車の会社だからといって、車だけではないんですよ」と笑顔が光る。大会の目玉となるのは、「GRANDRIVE」の走行感だ。3日間の大会では、国内トップクラスの選手による競技だけでなく、障害のある子どもや健常者も参加する記録会も実施。さらに市内の小学校対象に、車椅子体験交流会を行う。「車椅子について学ぶだけでなく、地域のバリアフリーを考える機会になればいいですね」。多世代の、その後の”つながり”を期待する。
○…今年4月に座間事業所から異動。「追浜はイベントが多くて驚きました」。Y・フェスタや追浜マラソンなど、地域と企業の深い関係性は追浜を象徴するもの。12月の第1土曜に追浜駅前で行われる「ナイトバザール」も、大会前夜祭の位置づけだ。こうした賑わいの輪の中で「一緒にやらせてもらえているのはありがたい」。大会では地元と追浜工場の従業員など500人近くがボランティアに携わる。「諸先輩方が積み重ねてきた信頼関係を、これからもつなげていきたい」
○…生まれた年に追浜工場が操業開始。小学生の時に工場見学で訪れたのも追浜。「この場所とは深い縁があるみたいです」。人や地域との縁を大切にする優しさが滲む。連携したイベントは充実しているが「まだまだできることはある」。地域の一員として、賑わう街への期待感にあふれている。
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