長沢サンリヴ商店会に、「地域カフェ」がオープンした。30年来営業していた付近のスーパーが閉店することを受け、「住民が繋がれる場所を」と企画されたもの。当面は、月・木曜日の日中、京急長沢駅前にある居酒屋店舗の空き時間に開設する。
「地域のつながりがなくなってしまうという危機感があった」―と話すのは、グリーンハイツ在住の伊藤良江さん。今月20日に、うらがCO‐OPmamaの広場長沢店が閉店。さらに、京急長沢駅周辺で空き店舗が多く見られることから、伊藤さんら同店の組合員を中心に、「誰もが気軽に集える場所を作りたい」と、声が上がった。「スーパーでは、近所の人と顔を合わせて、声を掛け合いあっていた。買物で出掛けるということも、生活の張り合いになっている」と考え、これに代わる”交流の場”を提案。駅前商店街内に「地域カフェ」の設置を計画した。
当初は、空き店舗の利用を考えていたが、経費が想定よりもかかり、暗礁に。そこで、サンリヴ商店会にある長沢酒場「縁」の佐藤学さんが、店舗を営業していない昼間の時間帯に”場所貸し”することを申し出てくれた。
孤立しない地域に
「サンカフェ広場」として、今月14日にオープン。当面は月・木曜日の週2回、午前10時から午後3時に開設する。パンやクッキー・和菓子セットなど地元の店舗の商品をカフェメニューとして提供し、運営費用を捻出。今後は、産直農産物の販売やワークショップなども計画している。「地域の情報交換や課題解決に、気軽に話を交わせる場になれば」と伊藤さん。さらに、「この企画が持ち上がったのが昨年末。多くの人の協力で、早いスタートが切れた。高齢者だけでなく、子育て世代の人も交えて孤立しない地域にしたい」と声掛け人のひとり、三澤幸子さんは話す。現状では、CO‐OP組合員が主体となっているが、継続した運営を目標に、商店会や地域団体との協働事業として発展させたい考えだという。
店舗はAコープ駐車場前、ボランティアスタッフも募集している。詳細は三澤さん【携帯電話】090・1439・7813
高齢化に危機感
京急長沢駅前に広がるグリーンハイツは造成から40年余り、市内でも高齢化が顕著に進む地区のひとつ。約1千世帯ある中で近年、独りで暮らす高齢者も増えているという。
同地区では、「ゆいの広場」が2012年に発足。日常生活の介助や家事代行などを有償でボランティア。支えあいの仕組みを構築している。また、北下浦地域運営協議会も、核家族化や地縁関係の希薄化に危機感を抱き、少子高齢化対策にも力を入れている。
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