神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2017年9月1日 エリアトップへ

県内中小企業の発展を支援する「かながわ産業Navi大賞」で特別賞を受賞した 森 経隆(つねたか)さん 池田町在住 44歳

公開:2017年9月1日

  • LINE
  • hatena

時代の変化に順応

 ○…「猿島わかめ」と「かながわののり」を練り込んだこんにゃくの商品化とギフト展開。地産地消のユニークな発想が評価され受賞に至った。代々続くこんにゃくの味と、地物を組み合わせた新商品はできないものか―。最初は三浦のキャベツとのコラボレーションを図ったが、期間が限られてしまうため断念。そこで「年間を通して提供できる」条件を満たしたわかめとのりに注目した。

 ○…1944年創業の3代続く個人商店。現在は2代目の父と共に経営を進める。学生時代から店を手伝っていたこともあり「後を継ぐ以外にイメージが浮かばなかった」。高校卒業後は経営の基礎を学ぶため簿記の専門学校へ。その後、滋賀県にある父の知り合いの同業者のもとで2年間の修行を積み、森定商店の3代目として働き始めた。成長産業とは言えないこんにゃく市場で、新商品の開発やネット販売への着手など、市外への販路を拡大。同世代のパン屋、和菓子屋と共同で特製あんぱんを開発し評判を呼んだ。アイデアの独創性とチャレンジ精神によって生き残ってきた。

 ○…日頃の息抜きは父に連れられて始めたゴルフ。「コンペで異業種との接点を持つことができる」と仕事以外で関係を作るコツなども2代目から教えられている。現在は妻と息子の3人暮らし。休みの日は旅行やキャンプなどアクティブに過ごす。「全力で遊ぶことの大切さも息子に教えてやりたい」と一人の父親としての顔をのぞかせる。

 ○…中学3年の息子は父の働く姿を見てか「お店を継ぎたい」と話している。周りの個人商店が跡継ぎ不足で店をたたんでいく中、4代目を志す息子の言葉に安堵。それと同時にプレッシャーも感じている。「息子の代までお店を残しておかなければ」。現在も地元レストランや農家とのコラボを企画中。こんにゃくの新たな可能性を追求する父親の姿が息子の心を突き動かしたのかもしれない。

横須賀版の人物風土記最新6

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

新谷 健(たけし)さん

娯楽劇を演じる市民劇団「浜の隠居の会ぷらす」の代表を務める

新谷 健(たけし)さん

鴨居在住 68歳

3月22日

山田 裕子さん

鉄道ファンコミュニティ「よこすか子鉄くらぶ」を主宰する

山田 裕子さん

野比在住 49歳

3月15日

岩間 道夫さん

横須賀災害ボランティアネットワークの会の代表を務める

岩間 道夫さん

鴨居在住 74歳

3月8日

麦島 康友さん

空き家を再生して民泊施設をつくりだすプロジェクトを立ち上げた

麦島 康友さん

浦賀在住 43歳

3月1日

杉村 大豪(たいご)さん

市町村の代表選手で競われる「かながわ駅伝」で2区区間賞を獲得した

杉村 大豪(たいご)さん

林在住 15歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook