市内19の民謡団体でつくる「横須賀民謡協会」の有志が26日、地元の名産や名所を歌にした「スカジャン音頭」を披露した。2016年に作られた楽曲に、振付や演出を創作。今後も市内の祭りなどで踊っていき、地元愛の醸成を目指す。
歌は「イイジャン ソージャン ヨコスカジャン」という掛け声で始まる。「肩で風切る 龍と虎 ここはドブ板 スカジャンの アメリカ文明 花の里」や「ペリー来航 蒸気船 ここは浦賀の陣屋跡 文明開化 船の里」など、横須賀の名産や名所、歴史が盛り込まれたアップテンポな楽曲となっている。
まちの活性化やスカジャンの普及を目的に、2016年に製作された同曲は、市選出の県議・牧島功氏が作詞を担当。横浜を中心に活動する歌手のASAMIさんに楽曲を提供し、2017年3月にはCDも発売されている。
親しみある振付に
市文化会館で先月26日に開かれた「第53回 民謡大会」で披露された。ASAMIさんの生の歌唱と津軽三味線の演奏をバックに、有志約30人が、それぞれ赤や青のスカジャンを身にまとってパフォーマンス。会場から大きな拍手が贈られた。福岡県の民謡で盆踊りの定番でもある「炭坑節」と、地元の「よこすか音頭」、三浦市の漁港が発祥の「三崎甚句」の3つの振付を組み合わせ馴染みのあるものに仕上げた。また、ヨコスカネイビーバーガーやヴェルニー公園といった横須賀の名物名所をパネルにして曲中に掲げたほか、水色の布を舞台上に敷いて海を表現するなど、随所にユニークな演出も見られた。
企画の発案者で同協会会長の国友竜弘さんは「ドブ板では”スカジャン発祥の地宣言”もあり盛り上がりを見せている。これを機に、さらなる地元愛の醸成につながれば」と期待を込めた。
定番化目指す
同協会は、今回だけでなく継続して披露していく考えだ。11月初旬に開かれる観音崎フェスタでのパフォーマンスも予定しているほか、来年以降の民謡大会でも行っていき、定番化を目指していくという。
牧島氏は「市内のさまざまな団体が、思いおもいの振付や演出で踊ってほしい。ゆくゆくは横須賀の名物音頭になれば」と話した。
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