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浦賀 2つの歴史資産 価値再確認 奉行所300年、レンガドック120年で

社会

掲載号:2019年11月15日号

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学芸員の解説を聞きながら遺構を見学する参加者
学芸員の解説を聞きながら遺構を見学する参加者

 2020年で開所から300年が経過する浦賀奉行所の跡地で今月9日、横須賀市教育員会が行っている発掘調査の現地説明会が開かれた。23日には120周年を迎える浦賀ドックと奉行所をテーマにしたシンポジウムを開催するなど、市は浦賀にある歴史資産の価値の再確認に取り組んでいる。

 浦賀奉行所は1720年に伊豆下田から移転し、1868年まで幕府海軍の拠点としての役割を担っていた。その後1940〜45年頃に浦賀船渠株式会社の工員宿舎となり、66年からは浦賀重工株式会社(のちの住友重工)の社宅に。2017年に同社から横須賀市に寄贈された。

現地説明会に200人

 市は今年9月から本格的な発掘調査を開始。これまでは絵図などでしか把握できていなかった建物の配置を裏付ける遺構が確認された。今月9日の現地説明会で一般に向け初披露され、ペリー艦隊が来航したころのカマドや堀の跡、礎石といった、当時の生活の様子がうかがえる遺構などを、市教委の学芸員の説明とともに見学。また、1940年ごろの船渠工員宿舎時代の建物基礎も残存しており、時代の歩みを映し出す遺構であることについても解説があった。発掘調査によって見つかった幕末期の陶器や瓦、船渠のロゴマークが入った統制陶器などの出土遺物も公開され、説明会には約200人が参加し、熱心に解説に耳を傾けた。

 調査は今月末ごろまで実施する見込み。市教委生涯学習課によると、300周年に際し、調査結果をわかりやすくまとめた冊子も作成する予定もあるという。

専門家交えシンポ

 今月23日(土)には、「浦賀のまちと歴史資産について〜レンガドックと奉行所、それらを繋ぐ流れは何か〜」と題したシンポジウムを開催する。

 市史編集委員を務めた東京大学大学院日本史学研究室教授の鈴木淳氏が基調講演を行うほか各専門家を交えたパネルディスカッションもある。鈴木氏に加え、街づくりの観点から市土地利用調整審議委員で横浜市大准教授の中西正彦氏、教育委員会生涯学習課学芸員の中三川昇氏、当時ドックの煉瓦を製造した岡田煉瓦製造所の現会長・岡田敏夫氏が登壇。発掘調査の状況や、建築物としての価値、歴史資産を活用したまちの活性策などを語る。また、翌24日(日)にはシンポジウム参加者対象のレンガドック見学会もある。

 本町のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで、午後1時から4時。申し込み不要で入場無料。

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