今月9日にぴあアリーナMMで総合格闘技の祭典「RIZIN」に参戦する 古瀬 美月さん 浦賀出身 19歳
新進気鋭の女子ファイター
○…念願だった大舞台「RIZIN」へ出場する。身長156cm、体重47kgと大柄とは言えない自身が横浜で迎え撃つのは、強敵・浅倉カンナ選手。「まさか自分が対戦できるなんて。名前、顔、ファイトスタイルをたくさんの人に見てもらえる絶好のチャンスなので、しっかり勝ちにいきたい」と目を光らせる。
○…格闘家としての血が騒いだのは浦賀小6年の時。漫画『ドラゴンボール』を読み、「強さに憧れた」。浦賀中に入学すると、柔道部に入部。持ち前の運動神経の良さを発揮し、市大会で優勝、県大会でも3位の好成績を収めた。湘南学院高校に進学してからも柔道を続けたが、体格で勝る選手に圧倒された。必死に身体を大きくしようと、食事を目の前にするも「練習後はショックでご飯が喉を通らなくて。自然と涙がこぼれて、母に心配をかけた」
○…思い悩んでいた1年時の12月、安浦町にある格闘技ジムの存在を知り、興味本位で体験レッスンを受けた。「まるで格闘家になったような気分だった」。4カ月後にはプロデビューを果たしたが、結果は3―0の判定負け。悔しさをバネに走り込みや筋力トレーニングなどストイックに鍛錬を積み、2戦目では1R・TKO勝ちを手にした。2年前、格闘界に次世代スターを送り出す番組「格闘代理戦争」に出演し、一躍スターダムへ躍り出た。その後も堅実に戦績を重ね、女子総合格闘技イベント「DEEP JEWEL」の1つの顔にまで成長した。
○…趣味はゲーム。「あがり症で試合直前までプレーして気を紛らわせる」とあどけない表情を見せるが、一度リングにあがるとファイターの顔へと豹変する。「横須賀から格闘技界を盛り上げたい」。少女の新たな挑戦が幕を開ける。
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