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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2022.10.21

よこすか芸術劇場で行われるミュージカルコンサートに出演する
中野 美優さん
市内在住 20歳

心躍る瞬間 客席へ届け

 ○…10月28日によこすか芸術劇場で行われる、若手アーティストたちのミュージカルコンサートに出演する。幼少期に表現者の道を志すきっかけと基礎を形成してくれた、松山バレエ団や横須賀芸術劇場少年少女合唱団で、たびたび踏んだ地元の舞台に今一度立てる喜びを噛みしめる。「これまで学び続けてきたものを見てもらえる機会をもらえて嬉しい」と、開演の日を心待ちにする。

 ○…2歳からヤマハ教室に通い、ぎんなん幼稚園ではリトミックに親しんで音楽の素地を作った。小学生の時に横須賀市民ミュージカルに出演。大舞台で歌い、演じる楽しさを体感する中で劇団四季「ライオンキング」のオーディションに挑戦し、見事合格。長い稽古期間を経て、ヤングナラ役で約100回のステージを経験した。「演出で超満員の客席に下りた際に見た、感動する観客の姿が忘れられない」と当時を振り返った。

 ○…子役と大人の間で揺れた中高生の頃は、求められるレベルの変化に戸惑うこともあったが、努力を重ねて乗り越えた。「歌、ダンス、演技を一度に楽しめるのがミュージカルの魅力」。現在はさらなるステップアップへ音楽大学に通いながら、地域イベントや音楽劇など幅広く活動。最近では子役との共演も多く、アドバイスすることも増えてきたという。

 ○…憧れる俳優は、劇団四季で有名作品の主要キャストを次々と務める岡本瑞恵さん。ライオンキングでは岡本さんの幼少期を演じたことで、プロの一挙一動を間近で見て刺激を受けた。同劇団の標語である「慣れだれ崩れ=去れ」も、作品への姿勢や役者のあり方を教えてくれた根幹となる言葉だ。「1回1回を大切に完璧に、感動や楽しさを届けられるミュージカル俳優になりたい」

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