葉山にも"タイガーの善意" 幸保愛児園にランドセルや文房具届く
全国の児童養護施設に「タイガーマスク」など漫画のキャラクターを名乗った寄付が相次ぐ中、葉山町一色にある「幸保愛児園」にも“タイガーの善意”が届けられていることがこのほど分かった。
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同施設によると以前から食べ物やお金などの寄付はあったが、昨今の報道があってからは新たに寄付が増加。13日に個人名でお菓子の寄付があったのを皮切りに17日にはランドセル5個が「新1年生の子供に使ってもらえると幸いです。逗子の伊達直人」という書面とともに届けられた。職員によるとランドセルを届けたのは女性で「テレビを観て自分も協力ができれば」と話していたが、名前などは名乗らなかったという。さらに18日には匿名できしめん50食が、20日には「タイガーマスク」を名乗る人物から文房具や靴が届けられた。
寄付を受け宇田川邦房園長は「現行の国の制度では、子どもたちの自立支援のために充分ではない部分もある。今回の報道を受けて寄付が増えたことは本当にありがたい」と話した。
同園には現在、3歳から17歳までの児童51人が在籍。家庭で何らかの問題があって暮らすことが難しくなった児童が一つ屋根の下で暮らしている。
施設への理解に期待
施設の運営費用には「措置費」と言われる公的資金が支給されているが、必要最低限のもの以外についてはこうした“善意”に頼るところも少なくないという。また児童養護施設は一般的に地域からの認知・理解度が不十分なことが多く宇田川園長は「今回のことをきっかけにこうした施設に目を向けてもらえるきっかけになれば」と期待を寄せる。また「今後ご厚意を寄せていただける場合、施設によって不足しているものはまちまちなので事前に一報いただけると一層ありがたい」と話している。同園への問合せは【電話】046(875)1268まで。
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