逗子・葉山版 掲載号:2011年2月11日号
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イラストレーター、版画作家として活躍する 鈴木英人さん 逗子市新宿在住 62歳

好きなことだけ

 ○…風にそよぐ椰子(やし)の木、テーブルに注ぐ木漏れ日、打ち寄せる波、一瞬の風景を独自の技法で描いた作品が時代を超えて観る者の心を捉え続ける―。30代からイラストレーターとして活躍。ミュージシャンのレコードジャケットや雑誌のカバーデザインを手がける一方、版画作家としても精力的に創作活動を続け、現代アートの第一人者としての地位を築き上げてきた。「好きなことを突き詰めてやってきた。今までもこれからもそれだけ」ときっぱりと言い切る。

 ○…自身の創作は風景写真を撮ることから始まる。「昔は年の4分の1くらいは取材で海外に行っていました」。時には一度の取材で1万枚を超えることもあった。そのほとんどは観光地のランドマークではなく、その時目に付いた印象的な景色。「砂漠を走っていたら不意に小さな建物が視界に入ってきたり、そういう時に感じた衝撃を絵にしたくなる」。その景色を素材に作品を描き出す。一貫するのは光の描き方。光の陰影やグラデーションをあえて実線で描き出す。するとそこには写真よりも鮮明な”英人の世界”が浮かび上がる。

 ○…「好きなことしかしない」のが自身のスタンス。「60歳を越えてから特にそう。ストレスを作らない、嫌なことはやらないことを徹底してる」。それは仕事だけでなく私生活でも同じ。付き合いだけの会合には一切顔を出さず、その日の気分で近所の馴染みの店に食事に出かけ、毎日たっぷり睡眠をとる。「逗子はそういうのんびりした生活ができるのがいい所」と微笑む。

 ○…デビューから33年。年齢を重ね、これまでのアメリカの風景だけでなく、最近は日本など作品のモチーフにも幅が広がった。また現在は「昔は技術的に描けなかった作品」にも挑戦中なのだとか。話の終わり、作家としての今後を尋ねると「今の成り行きのまま。色々考えても結局は人生成り行きでいくものだからね」と笑顔で締めくくった。
 

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