長者ヶ崎海岸にこのほど、慶應義塾大学の学生サークル「広告学研究会」が運営する海の家「CampStore」(キャンプストア)がオープンした。店舗運営を通じて広告の仕組みなどについて学ぶのが狙いで、今年57回目を数える。メンバーらは歴史ある海の家で海岸の夏を盛り上げようと、運営に励んでいる。
同研究会は同店の運営、機関紙「三田広告研究」の発行、ミス慶應コンテストの開催を活動の柱にしている。店舗運営は上級生が海の家の開設期間中、葉山に泊まり込み、かかりきりで行うのが”習わし”だ。
今年の中心メンバーは15人。設営から運営、撤去まで全て学生の手で行う。看板広告など企業協賛の枠を設け、メンバーが企業担当者に渉外交渉を行うほか、イベントの企画、運営までを手掛ける。
一番の目的は「広告の実践」。「10年前、20年前と比べて広告の規模が縮小している。社会の厳しさを実感じた」と話すのは今年店長を務める鈴木公大さん。今年はメンバーで200社以上に”営業”をかけたが「10件中1件取り合ってもらえたらいい方だった」と振り返る。研究会OBが在籍する企業や人脈を辿るなど地道な活動の結果、20社ほどの協賛を集めることができた。店内には香水や飲料メーカーの看板広告が並ぶ。「苦労はあったが、学生のうちに社会人としての対応を学ぶことをできるのは財産になる」。
店舗は約220平方メートル。手作業で砂地をならし、鉄骨を組み立てるなど建設に1ヵ月をかけた。白を基調にした開放感のあるウッドデッキで、タコライスやロコモコなど食事にもこだわる。数十種類あるドリンクメニューも自慢だ。
店の外にはステージも設けられており、DJイベントやビーチヨガ、ミスコンイベントなども行う予定。「もう一度来たくなるお店を目指してメンバー一同サービスしている。ぜひたくさんの方に足を運んでもらえれば」と鈴木さん。営業は午前10時から午後7時。開設は8月26日(日)まで。
最新の情報は公式ホームページhttp://koad.jp/campstore/index.htmlまで。
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