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逗子・葉山版 公開:2015年11月20日 エリアトップへ

プロのトレイルランナーとして世界各国のレースに出場している 宮地(みやち) 藤雄(ふじお)さん 逗子市久木在住 36歳

公開:2015年11月20日

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きっかけは1枚の写真から

 ○…「しんどさも含めて楽しさのうち。特別なことではないんです」。山や丘陵の舗装されていない道を走るトレイルランニングを始めて10年。種目の一つで2012年から3年連続日本代表選手を務めているほか、海外を主戦場に年間を通じて世界のレースに挑戦し続けている。国内では数少ない、プロとして活躍するトップランナーの一人だ。

 ○…教員を目指していた大学時代、教育実習に訪れた母校で陸上部についたのがランニングとの出会い。それまでの陸上経験はほぼゼロだった。ある時、スポーツ用品店に貼られていたチラシが目に付いた。大会告知に使われていた、岩山を駆け上がるランナーの写真を見て「ランニングにこんなスタイルがあるのか」。衝撃を受けた一方でこうも思った。「これに出たい」。デビュー戦となった御嶽山のレースで、制限時間4時間30分をぎりぎりながらも完走。ただ「走ってみたらチラシとは違う山だった」と笑う。実は写真は東南アジア最高峰、キナバル山(標高約4300m)のもの。だがわずか4カ月後にはその頂に立つことになる。

 ○…急勾配や木々の間を駆け抜ける疾走感。それらも競技の魅力の一つには違いないが、走る中で訪れる自然や人との出会いこそが一番の楽しみ。雨上がりの午後、「夕日が見えるかもしれない」と思い立てば、近くの山を駆け山頂へと赴く。水平線に富士山を望み、真っ赤に染まった相模湾。「きれいな夕日ですね」。登山者と目が合うとそこに意思の疎通も生まれる。

 ○…レースへの参加だけでなく、自らも大会を主催し、子どもたちへの競技普及にも力を注ぐ。必ず伝えるのは挨拶をする・目印は自分で探す・困った人がいたら助ける―の3カ条。「競技を通じて、子どもたちに基本的なことを伝えられたら」とかつて教員を目指したときの精神が今に生きる。「逗子や葉山は競技に適したフィールドが多い。いずれはこの地域でも」

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