第46代葉山町議会議長に就任した 伊東 圭介さん 葉山町木古庭在住 49歳
葉山らしい改革推進を
○…町議として信任を得て現在5期目。初のかじ取り役への就任に「多くの同僚議員から支持をいただいた。重責を感じている」と心境を語る。方針として開口一番あげたのは、議会改革の推進。施行から8年が経過する議会基本条例の見直しや、同議会が2年間検討を重ねてきたICT化の結実にも意欲を覗かせる。「議会改革は永遠のテーマ。葉山らしい改革をしっかりと引き継いでいきたい」
○…地方議会の基本原則を定める議会基本条例見直しの背景には、昨年2月の騒動がある。現職町議が覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕。異例の事態は全国的に報じられ、町に衝撃が走った。町議会としては失職処分を下したものの、県の裁定で無効に。その後公選法による身分保障の壁が、解決の決定打を打ち出せない現実を浮き彫りにさせた。政治倫理条例を含む基本条例見直しはその予防線。「上位法はあるが、二度と同じ事があってはならない。町民皆様の信頼回復が第一」。具体策として、改選後、当選者に条例順守の誓約書を求めたり、長期欠席した場合の報酬見直しを例示する。
○…白球を追いかけた高校時代。当時逗葉高校は関東屈指の強豪で、桑田や清原といった同世代のスター選手に負けじと甲子園を夢見た。結局聖地を踏むことは叶わず、大学卒業後は体育教師に。高校野球の指導者になる道を目指していたがその最中、町議だった父が病で他界。夢をとるか父の務めを継ぐか悩み抜いた末、周囲の後押しで出馬し、31歳で初当選を果たした。
○…少子高齢化に伴う人口減少は今や全国的な課題。人口減は税収にも直結する。移住を呼び込む自治体間競争もすでに始まっており、町も葉山の魅力を発信するPR事業に力を注ぐ。若年層にいかに訴求できるかは今後大きな鍵。「古いものだけでなく、新しいものも取り入れる気質は葉山の良さ。議会も行政と立場は違えど、葉山の魅力をより多くの伝えていきたい」
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