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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2021.04.30

逗子市商工会青年部第55代部長を務める
森本 雅之さん
逗子市在住 41歳

コロナ後見据えた活動を

 ○…市内で商売を営む若手が集まり、互いの研さんや地域活性化事業を行う逗子市商工会青年部。その第55代会長にこのほど就任する。掲げたスローガンは「今できること」。コロナ禍だからこそ、改めて自分たちの課題や強みを見つめなおし、磨いていく機会にする決意を込めた。

 ○…田越川沿いにある「そば席御清水庵 あん彦」を営む。母の生まれ故郷で、自身も6歳まで過ごした福井の郷土料理「越前蕎麦」が名物だ。元々、料理とは別の仕事をしていたが、きっかけは祖父母だった。「母方の家系が代々、福井で旅館を営んでいたが、祖父母の代で畳んだ。でも、ずっと心に残っていたらしく、そこで目を付けられたんです」と笑う。24歳の時に地元の有名店で1年間みっちりと修業し、その後は日本橋で店を構える兄弟子のもとで経験を積んだ。26歳の時、市民交流センター前にオープン。「あん彦」の名はかつての旅館からとった。

 ○…青年部に入ったのはそれから2年ほどたった28歳の時。「決算のことで商工会にお世話になって誘われたのがきっかけ」と振り返る。店の営業があるなか、時間を作っては参加。創立50周年事業では実行委員長を務めた。それぞれの業種で活躍する同年代の部員たちと交流するなかで、高め合う仲間を得た。

 ○…3年前に店舗を現在の場所に移転した際、工事のほぼすべてを青年部関係者に依頼した。「そば打ち台の高さなど、細かい調整が必要な箇所の要望にも応えてくれて」。専門家集団である部の強みを実体験する機会になった。「もっと広く青年部の良さを知ってもらいつつ、市民の方たちに元気を与える事業をしたい」。失敗を恐れず、挑戦の一年にするつもりだ。

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