逗子市は今月20日、新型コロナワクチン集団接種リハーサルを会場となる市民交流センターで初めて実施した。5月10日(月)から開始予定の本番に向けて関係者一同で流れを確認。課題を抽出し、円滑な運営に向けて準備を進めている。
当日は桐ケ谷覚市長や市の担当部局のほか、逗葉医師会、逗葉薬剤師会、逗子市民生委員児童委員協議会が参加。本番同様の設営のもと、医師や看護師、事務担当が配置につき民生委員らがボランティアで市民役を担った。
実施に先立ち、桐ケ谷市長は「リハーサルを通じて疑問や改善点はどんどん出していただいて、市民の方が安心して接種できる体制につなげたい」とあいさつ。逗葉医師会の田嶋博雄会長は「在宅介護の方への接種方法など課題は山積しているが、集団接種がうまくいけばその知見を次に生かせる。コロナが下火になって、今まで通りの生活を取り戻せるよう、全力を尽くしたい」と話した。
接種の流れは以下の通り。▽交流センター入口でのサーマルカメラでの検温▽受付での予約・本人確認、予診票の確認▽2階へ移動し、医師による予診を行い体調や持病などを聞き取り接種可能か確認▽看護師による接種▽必要に応じた経過観察▽接種済証の手渡し▽2回目の予約取得(予約は基本的に3週間後の同じ曜日となる)。
市は1人あたり5分かかると想定している。5つのブースで1時間あたり60人に接種できる計算だ。リハーサルに参加した桐ケ谷市長は「高齢の方は移動に時間がかかるだろうし、付き添いの方もいると思う。問診票の書き方をわかりやすく伝えるなど、見えてきた課題も多いので、対策につなげたい」と話した。
また、当日は副反応で具合が悪くなった市民が出た場面を想定した訓練も実施。医師に通報し、救急隊員がストレッチャーに載せて搬送する動きを実際に行い、いざという時の救護体制を確認していた。
年齢順に発送
市では、年齢が高い順に接種券の送付を行っている。現在、確保しているファイザー社製のワクチン量は500人分で、逗子市内に住民登録がある92歳から106歳までの市民へ今月12日に送付している。担当者は、会場の密を避け、スムーズな運営につなげるため、予約した時間帯の来場厳守のほか、動線の統一、「おくすり手帳」の持参や肩までまくりやすい服装での来場を呼び掛けている。
市のワクチン接種に関する問い合わせや相談は逗子市コロナワクチン接種コールセンター【電話】0570・010・081へ。また、市役所1階市民ホール(正面玄関入って右手)には、市のワクチン接種のスケジュールや対象者などを相談できる窓口を開設している。平日午前8時30分から午後5時まで。
ワクチンの有効性や安全性などに関しては、厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター【フリーダイヤル】0120・761770
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