葉山町の南郷上ノ山公園に週末限定でキッチンカーが出店している。同公園ではかねてから飲食サービスを要望する声が上がっていたが、町が地域の事業者に声をかけて実現。「反響やデータを集め、利便性や満足度アップにつなげたい」と町担当者は話している。
「キッチンカーマーケット」と題したこの社会実験は5月14日から始まった。6月12日(日)までの毎週土日曜に開かれている。南郷公園に定期的にキッチンカーが出店するのは初めて。日によって出店者は異なり、タコライスやラーメン、サンドイッチ、おでん、カレーのほか、ワッフルやスコーン、クレープといったデザートなど、特色あるメニューを提供するキッチンカーが並ぶ。
以前から町民や公園利用者から「飲食ができるスペースを」との要望が町に寄せられており、町議会では食堂を作る案が浮上したことがあるという。ただ、費用面の課題が大きく、議論は宙に浮いていた。
そうしたなか、町はコロナ禍で普及が進んだキッチンカーに着目。逗子葉山を中心に出店場所を探している事業者に声掛けし、今回の社会実験を企画した。事業者から客数などのデータを集計し、分析。利用者の反応もふまえ、今後の施策の検討材料にしていくという。ごみは各事業者が回収する。15日に職員が見回りをした際は、放置されたごみは見られなかったという。
各日とも午前10時から午後3時までで、雨天時の出店可否は事業者が判断する。「町民や公園を利用する皆様の満足度や利便性向上につながるような形を目指していきたい」と町担当者は話している。
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