神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2022年12月2日 エリアトップへ

山口春記念館 国登録有形文化財に 近代和風建築「造形の規範」

文化

公開:2022年12月2日

  • LINE
  • hatena
主屋の外観(上)と画室(葉山町提供)
主屋の外観(上)と画室(葉山町提供)

 葉山町一色にある山口春記念館の主屋と画室が国登録有形文化財に登録されることになった。町内で8・9件目。建築家・吉田五十八による近代和風建築で、「造形の規範となっている」と評価された。

 11月18日に開かれた国の文化審議会が文部科学大臣に答申した。

 同館は吉田の見立てにより春が購入した自邸。寄棟造桟瓦葺の東西棟平屋建てで南東隅が2階建てとなっている。繊細な建具や床の納まりで和室とベランダの連続性を実現する吉田らしさを加味した近代和風住宅。

 画室は主屋の西側に南面しており、著名な画家の画室を作った吉田が最後に手掛けた。

 室内は大壁とし、細かな線を排し、床を一段下げた南のベランダ境には天井高いっぱいの引き込み障子を建てている。大学が同窓の2人による近代数寄屋の画室となっている。

 主屋は大正前期建築。1953年、57年、65年に増改築し、91年と2013年に改修した。画室は53年に建てられた。

 春は戦中、東京から葉山に疎開し、1948年に現在地を建物とともに購入し自邸とした。

 吉田は数寄屋建築の近代化を進め、近代数寄屋を確立した。著名な画家の自邸を手掛けたことで知られ、1941年に世田谷に設けた春の自宅も吉田の設計だった。

 1991年からは山口春記念館として公開活用されている。12月3日(土)からは初冬企画展「山口春の画室から見る日本画家のまなざし」が開かれる。来年1月29日(日)まで。愛蔵した美術図書を初公開するほか、画室を取り囲む庭の情景を写した作品や素描などを展示。理想として追求した自然への美のスタイルを追体験できる。

 問い合わせは【電話】046・875・6094

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のトップニュース最新6

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

70余年の歴史に幕

逗子市身障協

70余年の歴史に幕

「若い世代にあと託す」

3月15日

まちのコミュニティー目指す

うぇるま

まちのコミュニティー目指す

4月から本格始動

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook