HANAXILE ZUSHI&FOREVER CHANCEの代表を務める
久野恵子さん
逗子市在住　68歳

人の元気がまちの活気に

　○…軽快なダンス音楽に乗せて体を動かす参加者たちは満面の笑み――。昨年４月から、月１回のペースでダンス講座「ハナザイルズシ」を開催している。その年齢は40代から70代までと幅広い。「ヒップホップダンスは若者だけのものじゃない。ダンスを通じて人を、まちを元気にしたい」と笑顔で語る。

　○…東京都出身。子どものころから歌や踊りが好きで、宝塚音楽学校に入学。卒業後に宝塚歌劇団花組で男役を10年にわたって務めあげた。「性格はサバサバしてるとよく言われます」と笑いながら話す。その後、結婚や出産、育児を経て、弁護士事務所や税理士事務所に勤務。企業を裏から支える仕事にのめり込んだ。経験を積むなかで社内の人間関係やハラスメントなどの問題にも関心を持つようになり、メンタル心理士などの資格を取得。その後独立し、法人や個人に関わらず心理的なサポートやハラスメント対策、コミュニケーションの円滑化などを指導する会社を立ち上げ、数多くのコンサルティング事業を手掛けている。

　○…約15年前に逗子市に引っ越した。かつては逗子マリーナのコーヒーテラスに通い、毎年夏に海外のリゾートへ行くほどの海好き。「空気がキレイで潮風を感じられる」と小坪に居を定めた。昨年には国際ソロプチミスト逗子・葉山に加入し、地域貢献活動にも力を入れる。

　○…学校の先生をしていた実姉がその昔ダンスを勧めた少女が、プロジェクトを主宰するＨＡＮＡさん。国内外で活躍し、再び出会った縁に、特別なものを感じている。「コロナ禍で家に閉じこもってばかりの人も多いはず。音楽に合わせてみんなで身体を動かせば、心も晴れる」。身近な縁を大切にしながら、元気の輪を広めていく。