葉山町観光協会は5月末に「はやまガイドマップ」を刷新し、観光協会事務所(葉山ステーション内)や町役場入口、図書館などで配布を始めた。冊子内でレスポンシブルツーリズム(責任ある観光)を呼び掛け、町民と観光客が一体となったまちづくりを目指す。
新しいガイドはA4サイズを縦に二つ折りした縦長で36ページの仕立て。持ち運びやすさを重視した。これまでにはなかった葉山土産紹介のページを作り、掲載店舗数は70店以上と倍増。地域ごとに地図と店情報をまとめることで、より見やすくなっている。また初めての取り組みとしてクーポン特典をつけ、ガイドマップの活用を促す。掲載店は協会事務所前のデジタルサイネージや、観光協会ウェブサイトでも紹介する。
一方で観光スポットは削除。1月に新たに作成したバスルート付きガイドマップ「はやまっぷ」に、公園や文化施設、季節ごとのイベント紹介、ハイキングコースなどを集約した。過去のガイドマップで分かりづらいとされていた、バスルート案内では海側コース、山側コースで色を分け、目的地までどのバスに乗ればよいか一目で分かるようになっている。
レスポンシブルツーリズム
両マップに共通するのは「葉山レスポンシブルツーリズム」のアピール。有名観光地のオーバーツーリズムが問題視される中、葉山が同様にならないように観光客に向け、観光協会としての意思を示す。具体的には「海や山のいきものは持ち帰らない」「自己責任で自然を楽しむ」「ごみは持ち帰る」「公共交通機関の利用を奨励」「海岸以外の水着NG」を呼び掛ける。
同協会の高木康之(こうじ)会長は「町民の生活と観光を両立させたい。レスポンシブルツーリズムという概念を知ってもらい、町民と観光客が一緒になってまちづくりをしていけたら」と熱を込めた。
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