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逗子・葉山 社会

公開日:2026.10.23

フリーダイビング 「都心最至近」の聖地へ 名島沖で公式大会

  • 海面に浮上し、審査員やセーフダイバーに「アイムオーケー」と伝える参加者

    海面に浮上し、審査員やセーフダイバーに「アイムオーケー」と伝える参加者

 一呼吸にすべてを懸け、内なる自分と向き合い、より深く--。

 10月17日と18日の両日、葉山町で海中を奥深く潜る競技「フリーダイビング」の公式記録大会が開かれた。主催したのは葉山を拠点とする素潜り専門スクール「リトルブルー」。代表を務める武藤由紀さん(葉山町下山口在住)=人物風土記で紹介=が中心となり、昨年に続き2度目の開催となった。

 同大会は、日本でも数少ない、結果を公式記録として認定できる大会の一つ。国内では葉山のほか、沖縄や真鶴などに限られている。

 当日は全国から30人が参加。会場は名島沖約1・8Kmに設置されたポイントで、参加者は5m〜40mの間で自己申告した目標に挑戦。船から垂らされた1本のロープを伝い、一呼吸で潜っていった。

 千葉県浦安市から参加した松本祐依さんは、今夏に非公式で達成した40mを公式記録として残すべく出場を決意。見事クリアし、「初の大会で緊張したが、フリーダイビングを愛する仲間と楽しみながら競技に打ち込めた」と満足げに語った。

 同競技は、大自然の中で自らの内面と向き合えるスポーツとして近年人気が高まっている。しかし、実際に潜れる場所は少ないのが現状。地形や潮流といった自然条件に加え、漁業者や海岸利用者らとの調整や協力など、ハードルは高い。

 武藤さんは2016年に葉山に移住して以来、地元漁協と信頼関係のあったダイビングショップ・ナナの佐藤輝さんらの協力のもと、関係者との対話を重ねてきた。

 そして22年、今大会の会場でもある名島沖に「町公認」のダイビングスポットを開設。今年は町の後援も得ての実施にこぎつけた。武藤さんは「昨年より町の人に競技を知ってもらえた。『やってみたい』という人が増えてくれれば」と話した。

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