戻る

逗子・葉山 文化

公開日:2026.09.25

逗子岩殿寺 12年の刻を経て、ひらく扉 秘仏「十一面観音像」、ご開帳

  • 12年の刻を経て、ひらく扉 (写真1)

 坂東三十三観音霊場の第二番札所として知られる逗子市久木の古刹「岩殿寺」。緑深い境内に厳かな空気が漂う同寺で今秋、12年に一度の貴重な節目を迎える。9月18日から、ふだんは本堂の奥深くに安置されている本尊「十一面観音菩薩像」が特別にご開帳されている=写真。

 寺伝によると、同寺の始まりは養老5年(721年)から翌年にかけて。徳道、行基の両聖人の開基により、当時は真言宗の寺院として歩み出した。鎌倉時代には源頼朝や政子、実朝らがこぞって参詣したことが『吾妻鏡』にも記されており、源氏の受けた崇敬の厚さが伺える。

 しかし、室町期には、行基が彫った本尊は焼失。鎌倉幕府滅亡もあり、次第に寺勢は衰えていった。江戸時代に入ると、徳川家康の命で曹洞宗として再興。このころ、鎌倉に英勝寺が建立され、この時に作られた六観音のうちの一つが、岩殿寺に寄進された。これが現在の「十一面観音像」と言われている。

 十一面観音像の高さは約55cm。その頭上には、慈悲や怒り、笑いなど様々な表情が刻まれた全方位を見渡す10の小さなご尊顔が表されている。

18日は記念法要

 最終日の11月18日には法要を予定。10月18日(日)は特別祈願法要として、10人ほどの住職が法要を行う中回向(なかえこう)がある。さらに期間中には、「写経会」が計4回(9月26日、10月14日・21日、11月11日)開催されるほか、通常催行の「坐禅会」や「梅花流詠讃歌稽古」なども行われる。いずれも事前予約が必要。行事によって別途参加料金あり。

 同寺の洞外文敬住職は「この貴重な機会にぜひ足をお運びいただき、観音様を身近に感じながら、穏やかで心安らぐ時間をお過ごしください」と呼びかけている。

 拝観時間は午前9時から午後4時。拝観無料(志納金100円)。詳細や各種行事の予約は同寺【電話】046・871・2268。

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

逗子・葉山 ローカルニュースの新着記事

逗子・葉山 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS