「野球を始めたのは小学校3年生の時。友だちに誘われたのもそうだけど、当時のアニメ『メジャー』を見たことがきっかけ」。野球少年、鈴木海(3年)の日々はそこからスタートした。小学校時代は外野手だったが、中学生になってピッチャーに転向。貴重なサウスポーとしてこの6年間を走り続けてきた。「バッティングはよくなかった。やはりピッチャーが一番目立つから」と照れ臭そうに話した。
昨年の夏は控えピッチャーとしてベンチ入り。3年生が引退し、新チームとなった秋の大会からエースナンバーを背負ってきた。総当たりで行われた秋の大会では、1勝2敗と上に進むことができず、悔しい思いも味わった。そこからコントロールに磨きをかける練習に専念。ホームベースの角に棒を立て、それを狙って投げることを繰り返した。「コーナーを突き、逆ダマにならないようにしている」と話す。
得意なボールは手元で曲がるキレのあるスライダー。ストレートが自然とシュート回転することも特徴だ。打たせてとるピッチングをすることから球速の異なる2種類のカーブ、スクリュー、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球をもつ。
普段は明るい、面白いと言われるらしいが、マウンドに上がれば別人だとか。1球に懸ける思いがこちらにも伝わってくる。「今年のチームはこうした方が良いなど、思っていることを言い合い、本当によくまとまっている。7人いる3年生はまるで家族のよう」と練習するチームメイトとの息もピッタリ。ここ最近の練習試合では、打つ方でも4番に座っている。「自慢できる大会にしたい」。文字通り投打の大黒柱がチームの目標「ベスト16」に向けて走り出す。
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