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湘南大庭・ぐるんとびーレポート【2】 深夜のラーメン、生きる意欲の回復へ
96歳の男性が嬉しそうに、深夜にラーメンをすすり一言、「あ〜美味しい!」――。湘南大庭の介護事業所「ぐるんとびー」の利用者、近藤角三郎さん。先月退院したばかりで、入院中はペースト食しか食べられなかったが、今は「食べたいものを食べたい時に食べる」。この様子を同施設がネット上に投稿したところ動画は100万回以上再生され、反響を呼んでいる。
近藤さんは半年間の入院生活を経て、先月からリハビリのため一時的に同施設を利用している。入所の際、パンフレットで弁当を食べている男性の写真を見て「うまそうだな」と呟いた。それを見たスタッフが「近藤さんにとって『食』が生きる意欲につながっているのでは」と、在宅医と連携しながら、同施設の看護師や理学療法士、介護福祉士などで話し合い、一段階ずつ食形態を上げていくことにした。退院から1週間後、ずっと食べたかったラーメンを一人で食べきり、毎日いきいきと生活している。
動画を投稿した当初、ネット上では「誤嚥の恐れがある」「深夜に救急搬送する事態になったら病院も手薄なので危険」「栄養的に不適切」など批判の声もあがった。同施設の菅原健介代表は「安全を重視して我慢するのが良いか、食べたい時に味わえるのが良いかは人それぞれ。ぐるんとびーは、利用者の『幸せ』を優先したい」と話す。
ぐるんとびーの目標の最上位は利用者が「ほどほどに幸せに暮らすこと」。「コロナの流行で、ますます暮らしを楽しむことよりも安全性が重視されている傾向がある」と菅原さん。「転ばないようサポートしたり、マスクや消毒などリスクを最低限にする努力はする。けれど何でも制限するのではなく、一番は本人がどう生きていきたいのかを尊重して、家族とも相談しながらその生き方を応援する。そのための一つの選択肢として在りたい」
気になる人は同施設へ気軽に問い合わせを。介護福祉士と看護師のスタッフも募集中。
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