和歌山県で8月に行われたセーリングの「JOCジュニアオリンピックカップ」で、市内在住の2選手が優勝を果たした。服部陸太さん(鵠沼松が岡在住・鎌倉学園高校3年)がレーザーラジアル男子クラス(14日〜16日実施)、岡田爽良(そら)さん(片瀬在住・藤沢総合高校2年)がレーザー4・7クラス(1日〜2日実施)を制した。
服部さんは昨年の同大会、インターハイ、国民体育大会で優勝し、3冠を達成。今年は2連覇を目指し、練習に励んできたが、コロナ禍で各大会の中止が相次ぎ、海上での練習ができない時期が続いた。
そんな中、今大会の開催が決定。唯一ともいえる全国大会として、例年以上に注目が集まっていたこともあり、前回王者として「絶対に負けられない」という思いで臨んだという。
同クラスには37人が出場。初日の2レースで首位に立つ好スタートを切ると、翌日の3レース目は「風の読めない難しい展開」の中、6位につけた。そして、最終日の3レースは3位、1位、1位と再び上位をキープ。昨年は僅差で競り勝ったレースも多かったが、今大会では2位以下を大きく突き放し、2連覇を果たした。さらに「目標だった」という他クラスを含めての最優秀選手にも選出された。
「大会前に練習時間を増やしたことで自分自身、成長していると感じた。最高の結果が出せたのは、両親や協会など、周囲のサポートのおかげ」と服部さんは笑顔を見せる。
大学進学後は、2人乗りに転向予定で、「これまでは個人で練習してきたので、仲間との部活動が楽しみ」と話す。
岡田さんは昨年12月のクリスマスカップで優勝、今年1月のユースオーストラリア選手権で総合3位に入るなど、日本代表として着実に結果を残してきた。しかし、以降は大会中止が重なり、服部さん同様海上での練習はできなかった。
3カ月以上海に出られなかったことは、7年間の競技生活で初。戸惑いはあったが、自宅でのトレーニングや近所で走り込みを継続し、いつ再開しても良いように準備してきた。
そして迎えた今大会。4・7クラスには12人が出場し、初日に3レース、2日目に4レースを行った。久々の大会に感覚がつかめず苦戦したが、最終レースで「風が入ってきて気持ち良く船を走らせることができた」と栄冠をつかんだ。
「レースがあることに喜びを感じられた」と振り返り、「今回出場した4・7クラスは今年まで。来年はレーザーラジアルクラスでインターハイ、国体で優勝を目指す」と目標を語った。
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