障害者の自立支援のため、介助犬や聴導犬の育成・貸与を行うNPO法人ウェルフェアポート湘南(茅ヶ崎市芹沢/関水俊明理事長・関水スポーツ専務)が、クラウドファンディングを立ち上げ、運営資金の支援を募っている。8月18日の開設から3日の8月20日、異例のスピードで目標金額の200万円に達した。
同団体は、街頭募金や訪問活動等、実働犬に対する助成金で運営資金を賄っていたが、新型コロナ流行に伴う活動自粛で収入がほぼゼロに。政府からの持続化給付金も対象に該当しないとあって運営が維持できない状態にあった。
そんな中、交流のある兵庫県の介助犬育成団体がクラウドファンディングを立ち上げたと聞き、ノウハウを教えてもらいながら8月にスタート。予想を超える支援が集まった。
関水理事長は「大勢の方に支援いただき感謝の気持ちでいっぱい。有効に活用していきたい」と話した。
「早く以前のように」
施設で訓練を受けているスタンダードプードルのバニラ(雌・2歳)は、本来は今年新しい飼い主の元へ行く予定だったが、コロナの影響で見送りに。助成金は実働犬に対して支払われるためストップ。現在施設には8頭いるため、餌代や医療費などで出費は嵩むばかりだという。
施設長の出海宏平さんは「クラウドファンディングは便利だが、街頭募金などは活動を知ってもらう啓発活動でもある。バニラたちに会うのを楽しみにしてくれている人もいるので、早く以前のように活動したい」と話した。
第一次の目標は達成したが、引き続きクラウドファンディングは実施中。希望者は【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/301315にアクセスし、一口1000円から参加可能。締切は9月29日(火)まで。
問い合わせは同法人【電話】0467・38・5030へ。