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藤沢 教育

公開日:2021.05.07

学校給食の今【7】
「ご存じですか?中学給食」
19年から全校でデリバリー

  • 「毎日メニューが楽しみ」と話す生徒

 19年に開始された藤沢市全公立中学校のデリバリー給食。温かいご飯や旬の食材の日替わりメニューが好評な一方、「藤沢は中学校給食がないと思っている市民も多い」と学校給食課。

 4月27日、村岡中学校に届いた給食の献立は「チキンみそカツ」。小学校給食でも人気の「にんじんしりしり」も入っている。毎日注文しているという3年の男子生徒は「おいしい。母も手間が省けると喜んでいる」と満足気な笑顔でごはんを頬張る。

 1食分の金額は277円から。インターネットで6平日前までに申し込むと、専門業者が調理した弁当が学校へ配達される。献立は小学校同様市の栄養士が考え、食材も原則小学校と同じ。「蓋を開けた時うれしくなる見栄え」はデリバリーならではの配慮だ。

 一律給食でない理由を学校給食課は「部活など多様化する中学の生活スタイルに対応し選択してもらうため」と説明。県内では鎌倉市や横浜市などが同様のデリバリー式給食を導入している。

 利用率は開始から約3割で推移し、ゆるやかに減少傾向。同課は「選択制のため利用率100%を目指しているわけではないが、知名度の低さは課題」と話し、全公立小6年対象の試食会がコロナで2年連続実施できなかったことも影響していると分析する。

 「コンビニ食では中学の成長期に必要な栄養が十分取れないことも。食べる大切さと楽しさを給食を通じて伝えたい。ぜひ一度注文してみて」と呼び掛けた。  (了)

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