藤沢 教育
公開日:2025.09.05
周産期医療の大切さ知って
「NICU 命の授業」続け100回
医学部受験を専門とする「藤沢予備校」(大柿綾子代表)が先月30日、「NICU 命の授業」と題した講演会を藤沢商工会館で開き、医療分野を目指す学生たちに妊娠や分娩、新生児管理などに関わる「周産期医療」の大切さを伝えた。
講師として登壇したのは県立こども医療センターのNICU(新生児集中治療室)で新生児の救命救急医療に取り組む豊島勝昭医師。周産期医療を題材にしたテレビドラマ「コウノトリ」では監修を務めた経歴を持つ。集まった学生と保護者など72人に、医療センターやNICUを取り巻く現状や家族の声を伝え、「命に携わるとはどういうことか」など、豊島さんが感じた医療の在り方を語った。
「コウノトリ」が好きで、産科医を目指しているという高校1年生の女子は授業を終え、「家族に寄り添う大切さがわかった。お母さんたちの心も体も支えられる医師になりたい」と話した。
豊島さんは周産期医療分野の人材不足に危機感を覚え、「子どものうちから周産期医療の大切さを知ってもらえれば」との思いで、2008年から県内各地で同様の授業を行ってきた。今では授業を聞いて実際に医療の現場を目指すことに決めた学生も出てきたと言い、この日は99回目の授業となった。翌日にも大和市で授業を行い、100回目の節目を迎えた。
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