藤沢 社会
公開日:2026.04.10
市民の安全を守るために 新警察署長に聞く
神奈川県警は先月、警察署長らの定期人事異動を発表し、同19日付で藤沢署と藤沢北署にも新たな署長が就任した。全国的に被害が後を絶たない特殊詐欺の対策や交通事故の防止、まちの治安維持など、市民の安全を守るための取り組みとは。新署長2人に仕事観や抱負などを聞いた。(聞き手は下井田実梨、舩橋岬)
防犯インフラの充実に注力 藤沢警察署 浅田 二郎さん
――警察官としての職歴を教えてください。
「機動隊を全階級で経験したことが誇りです。成田闘争、大喪の礼、即位の礼、阪神淡路大震災、オウム真理教事件、東日本大震災、東京オリンピックなど現代史に残る多くの事象に立ち会いました。警察大学校の教授として勤務し全国の警察官に自分の経験を伝えられたのは警察官冥利に尽きることでした」
――座右の銘はありますか。
「為せば成る 為さねばならぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり――。行動しなければ何も変わらず、あきらめたら進歩はない。前例踏襲に納得せず、何事にもチャレンジ精神で臨みたいです」
――藤沢との縁は。
「小学校から高校まで藤沢で過ごしました。古久家のラーメンを食べ、シュクリアのカレーをスタンドで食べて青春時代を過ごしました。警察官としては30年前には当署の藤沢駅北口交番でブロック長、集団警ら隊の小隊長として3年間勤務し、10年前には藤沢北署の地域担当次長として勤務しました。昔に比べると、マンションが増え、辻堂エリアの発展も目覚ましく、まちのブランド価値はより高まったと感じます。全国から注目されるまちの治安を担うことに重い責任を感じますが、警察人生最後の年を藤沢で迎えることができ、大変うれしいです。郷土愛で藤沢のために全力で取り組みます」
――休日の過ごし方を教えてください。
「週末はプールで体力増進に取り組んでいます。また歴史オタクなので、藤沢宿や大庭城址といったスポットを巡り、改めて藤沢の歴史を調べ直したいです」
――藤沢署でどんなことに注力したいですか。
「子育て世帯の転入も多い地域なので、特に子どもの安全安心に注力したい。普段以上に人が集まる夏季の盗難や交通事故、性犯罪対策や特殊詐欺対策はもとより、事件の早期解決、不安の早期解消といった市民ニーズに応えるために防犯カメラは不可欠。安全安心のための防犯インフラの拡充に努めたいです」
地域とともにまち支えて 藤沢北警察署 小島 博さん
――藤沢市との縁や、着任された今のお気持ちをお聞かせください。
「藤沢の勤務は初めてです。個人的には泉区出身なので、子どもの頃から湘南台などは自転車でよく訪れていた馴染みのある土地です。ですので、今回の配属には深い縁を感じています」
――藤沢北署でどのような活動を展開していく考えですか。
「地域の皆さんの声に耳を傾けることが第一だと考えています。これから対話を重ね、地域のニーズに合った警察活動を展開していきます」
――警察人生の中で印象に残っている経験は何ですか。
「20代後半の頃に悪質商法の取り締まりを担当しました。薬事法違反の事件です。被害者の方は、大切な家族の病気を治したい一心で大金を投じる。その切実な思いを逆手に取って騙す行為は許せません。そこで感じた『社会的弱者や困っている人の心につけ込む悪を逃さない』という信念を強く持っています」
――特殊詐欺などの現状をどう見ていますか。
「SNSでの投資詐欺やロマンス詐欺など、現役世代が標的になるケースが増えています。手法が巧妙化しているため、対処能力を向上させなければなりません。あらゆる手段を使って、全世代に注意を呼びかけていく必要があります」
――警察署長として大切にしていることは。
「着任の際、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を引用して署員に話をすることが多いです。文中の『あらゆることを自分を勘定に入れずに〜』の箇所は自分の主観だけで人を判断してはいけない、という意味だと解釈しています。まずは相手を理解しようと努めること。こうした人間としての基本が、組織の団結や市民の皆さんとの信頼関係の構築には不可欠です」
――今後の抱負をお願いします。
「今後も地域の皆さんと手を携え、一丸となってこのまちの安全を守り抜きます。また、未来の治安を守るため、自分のノウハウを共有し優秀で能力の高い警察官の育成にも注力して参ります」
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