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鎌倉 意見広告

公開日:2022.10.14

市政報告vol.13
自治体経営戦略を持った まちづくりへ
議会選出監査委員 岡田かずのり

 鎌倉市の経常収支比率は2021年度決算では99・9%で前年度を0・1%上回りました。21年度は鎌倉市民がふるさと寄附した額は約25億円。市民税として10・5億円(図1)の流失で経常収支比率を3%押し上げました。他方、鎌倉市がふるさと寄附を受けた額は約17億円で、これは目的税的な使われ方になっていて、今まで以上に計画的に考える司令塔が必要です。返礼サービスは市内商工業者へ5〜6億円くらいの応援の役目を果たしていますが、図1のように寄附金に対する諸経費等を差し引くと約2億円の赤字です。ふるさと寄附金の確保等に向けて、もう一段の注力が必要です。県下2位の寄附金受け入れ額で頑張っていますが、残念です。

 経常収支比率の関連で言いますと、都市計画税(約34億円)及びふるさと寄附金(約17億円)は経常一般財源に分類されていません。どこの自治体も同じ分類ですが、都市計画税の税率やふるさと寄附金の額は各々異なります。鎌倉市では両者で約50億円のお金が自主財源として、経常収支比率に関係しない別の財布に入っています。財政構造の安定性や財政の弾力性が硬直化していても、2つの財布を持って鎌倉市の財政が動いています。

 また、財政運営の状況を判断する実質収支比率(21年度は12・5%、図2)は土地バブル期を抜く高水準で、普通会計財政と行政サービス提供のバランスが崩れた行財政執行が行われていると言わざるをえません。松尾市政に猛省を求めたい。

岡田かずのり

鎌倉市植木在住

TEL:080-1265-1888

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