鎌倉 スポーツ
公開日:2026.03.13
波の上で紡ぐ「サポーター図鑑」
車いすの前田詩生さん、38人の魅力を描く
2024年のパリ・パラリンピック観戦の夢を自らの力で叶えた前田詩生(しお)さん(11・城廻在住)。生まれつき難病「軟骨無形成症」を患い、車いすで生活するが、持ち前の実行力で次なる挑戦を続けている。舞台は由比ヶ浜。サーフィンを通じて出会った「サポーター」の人々へ、得意の似顔絵で感謝を伝える活動が、地域のコミュニティに温かな光を灯している。
「一緒にやろう」から始まったサーフィン
前田さんがサーフボードに初めて乗ったのは、小学2年生の夏。リハビリを担当する理学療法士から「(前田さんは)体幹がいい。楽しいからサーフィンを一緒にやろう」と声をかけられたのがきっかけだった。
そのスタッフが所属していたのが、認知症や障害者のサーフィンをサポートするボランティア団体「(一社)サーファーズケアコミュニティNami-nications」(柴田康弘代表)だった。メンバーは、医師や看護師、理学療法士、介護職員など湘南地域の医療介護福祉系のサーファーたち。難病を抱える前田さんにとって、海は未知の世界だったが、プロの知見を持つサポーターたちにより、飛び込むことができた。
最初は落水防止のガードが付いたボードを使い、波に揺られた。昨年からはサポーターと一緒にボード上に立つ「スタンディングタンデム」にも挑んでいる。現在は、「一人で立つ」という目標に向かい練習に励んでいる。
感謝の気持ちをカラフルな似顔絵に
サーフィンを始めて4年目の前田さんの心に芽生えたのは、自身を波に乗せてくれるサポーターへの感謝だった。その思いを伝えようと、母・可奈さんと相談し、サポーター一人一人の似顔絵を描き始めた。
海へ行く際は必ず「取材ノート」を携え、サポーターに名前やサーフィン歴、好きな色などを丁寧にインタビュー。顔写真を参考に自宅で描き、カラフルにデザイン。そうして完成した「サポーター図鑑」は、これまでに38人を数える。「特徴をとらえるのが本当に上手」と、スマートフォンの待ち受け画面に設定する人も珍しくないという。
同団体の柴田代表は、「詩生ちゃんの目標を掲げて実現させていく力には目を見張るものがある」と話す。同時に、前田さんの存在がコミュニティーの接着剤になっているとも。「彼女が描く絵を通して、サポーター同士も互いの人柄を知るきっかけになっている。みんなの輪が自然と広がっていく」とほほ笑む。
同団体によるサーフィン体験会が3月29日(日)、4月12日(日)に由比ヶ浜で開催される。詳細はInstagram(https://www.instagram.com/nami_nications/)で確認を。
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