茅ヶ崎海岸の利用者によるゴミの置き捨てが問題になっている。ゴミは、主にバーベキューで出たと思われる生ゴミや空き缶など様々で、近年ではコンロ等の調理器具も捨てられているという。この事態を踏まえ、茅ヶ崎市や神奈川県警、海上保安庁、市漁業組合など14団体による海のマナー向上を促す巡回が、7月27日に海岸周辺で行われた。
これは、多様化したマリンレジャーによって海の利用方法が年々変化している事態に対して、茅ヶ崎市が2002年作成の「茅ヶ崎 海・浜のルールブック」改訂に伴い行われた試みでもある。この改訂協議委員として集まったのは全14団体。海上と陸上に分かれてマナー啓発運動を行った。
この日は晴天で、海水浴やバーベキュー等の海岸利用者が多く見られた。海上では、ジェットバイクや地元漁船などから同委員がマリンスポーツを楽しむ人々に向け、拡声器で安全やマナー向上を呼び掛けていた。また陸上では、茅ヶ崎漁港からヘッドランドまでの往復を約2時間かけて歩き、海岸利用者にマナー向上を呼び掛けながら、啓発グッズを配布。グッズにはゴミの持ち帰り用分別袋もあり効果が期待されたが、参加団体の一つである(公財)かながわ海岸美化財団によると、当日の夕方に行ったゴミ回収ではゴミの総量は変わらなかったという。
同財団は、対策として数年前からゴミ箱の容量を大きくしたり、回収回数を増やすなどしているが、それでも置き捨てゴミは溢れている状態だ。「設置しているゴミ箱は来遊者へのおもてなしの気持ち。持ち帰りのキャンペーンを継続していく」と同財団は話している。
この巡回は8月10日(土)にも実施し、今回の効果を踏まえたマナー向上の啓発運動を予定している。
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