茅ヶ崎版 掲載号:2018年3月2日号
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湘南設計監理協会の新会長に就任した 中野 慶悟さん 甘沼在住 49歳

飽くなき探求心 設計監理に

 ○…「地域の建築事業の設計や監理面で協力し、建築文化の向上を図りたい」。市内の建築設計事務所6社の正会員と、建築関係メーカー・商社22社の賛助会員からなる協会の長にこのほど就任。30周年を迎えた昨年は「これからの学校建築」をテーマにしたシンポジウムとパネル展を実施し「10年先を考えた提案ができた。地域の学校づくりに活かしたい」と先を見据える。

 ○…祖父が新栄町に設立した中野設計工務(株)に生まれる。「当時の市役所が近所で、代書屋から派生して登記や測量などに業務を広げていった」。香川小、鶴が台中、西浜高を経て建築を志し、東京工芸大を卒業。初めて勤めた東京の建築事務所で「師」と仰ぐ所長に出会う。「上司でも『さん』付けで呼ぶ。業者さんに設計者を『先生』と呼ばせず対等に向き合うこと」と精神面を鍛えられた。設計図の作成時には”一本の線に命を懸けろ”と学び「そこに暮らす人の生活があることを考え、設計を追求する」という志は今も揺るがない。

 ○…会社が70周年を迎えたのを機に、父からの勧めで昨年代表取締役に就任。副社長を務める2歳下の弟とともに会社を切り盛りする。「弟はゴルフが上手くて前に出ていく営業マンタイプ。自分は職人気質だからバランスがとれているかな」と感謝を滲ませる。会社ではこれまでに緑が浜小や勤労市民会館など地域に根差した設計も行い、現在は今宿小の給食調理場も手掛ける。「地域から求められているものを合致させ、一つ一つの仕事を大切にしている」

 ○…休日は建築探訪や美術館巡り、読書をして過ごす。「どんな意図で設計したか探って写真撮影したり、浅田次郎の『鉄道員(ぽっぽや)』などを読んで街並みをイメージしたり」と飽くなき探求心が原動力となっている。「設計者は黒子に徹すべき」との信念だが、業界の未来を考え「加速的に減少している技術者を目指す若者を増やすために、行動していきたい」と展望を話した。

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