神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2021年1月8日 エリアトップへ

茅ヶ崎の人口が最多更新中 コロナ下の転入の影響も

社会

公開:2021年1月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
▲友人らとカフェで語らう生駒夫妻(右)
▲友人らとカフェで語らう生駒夫妻(右)

 コロナ禍によって、生活様式やビジネススタイルなどが劇的な変化を遂げた2020年。一方で、茅ヶ崎市の人口推移を見ると、2020年12月は前年比530人増の24万2543人となり、過去最多を更新している。テレワークの普及などによって、仕事とプライベートの両立のために茅ヶ崎への転居を決めた夫婦・単身者をはじめ、新築マンションを販売する不動産企業に「茅ヶ崎暮らし」の特色や魅力について聞いた。

 サザンビーチのカフェで友人たちと夕暮れのひととき―。昨年4月、結婚を機に、藤沢と都内から市内共恵へ移住した生駒夫妻の日常のワンシーンだ。

 関西出身の矯(たけし)さん(39)と東京育ちの夏穂さん(38)が、茅ヶ崎を選んだ決め手は”ほどよく田舎”であること。半年かけて探した一戸建ての賃貸物件は駅と海からちょうど徒歩10分ずつ。2人の都内への通勤にもサーファーの矯さんにとっても好立地だった。

 夫婦共通の趣味は、美味しい食事とお酒。庭付きの家では友人で集まりバーベキューもできる。

 「茅ヶ崎はフレンドリーな人ばかりだから、地元出身でない人でもローカルコミュニティに参加しやすい」と矯さん。都会育ちの夏穂さんもすぐに溶け込んだ。「東京と比べて海や山が身近で公園も多いから、休日に無理して遠出しなくても、息抜きもすべて茅ヶ崎で済んじゃう」と夏穂さん。

 ライフスタイルも変わった。都内だと飲み明かすことも多かったが、茅ヶ崎では早寝してランニングや釣りなど朝活もするように。「太陽を感じる生活が心地良くて、子育てもしやすそう。子どもができても、ずっと茅ヶ崎がいいかな」

都内や横浜からも

 茅ヶ崎中央公園やイオンに隣接する総戸数160戸の新築マンション「パークホームズ茅ヶ崎中央公園」。マンションギャラリーを開設した昨年2月以来、「コロナ禍でも契約は堅調に推移している」と話すのは、今年3月下旬に竣工予定の同物件を販売する三井不動産レジデンシャル(株)の中村光寿さん。

 契約者の約4割が市内での住み替えだが、都内や川崎、横浜からの契約や問い合わせも多く、想定よりもかなり高い状況だと語る。「エリアも世田谷や練馬、葛西など多方面にわたり、中には一度も茅ヶ崎に来たことが無いという方もおり、私たちも驚いています」

 中村さんは背景についてこう分析する。「茅ヶ崎は自然・生活環境・価格、都内へのアクセスなどが『ちょうどいい』。湘南エリアで見ると、藤沢駅は3線乗り入れで商業施設も多く、利便性は良いですが、リゾート感に欠けますし、平塚駅だと少し都心から離れてしまう。その点、茅ヶ崎は海にも歩いて行けるし、商店街には活気のある魚屋や味のある個人店など、昔ながらの下町のような魅力もあります。また、その時の気分で『そうだ海に行こう』と、リフレッシュできる環境も整っていて、バランスが良いと感じています」

テレワークが後押し

 昨年7月、単身の田中さくらさん(27)は、東京都大田区から茅ヶ崎へ。きっかけは、ウェブサイトを運営する都内の勤務先がリモートワークに切り替わったこと。「動くなら今しかない。海沿いに住むのが目標だったので」。そう微笑む田中さんは、サザンビーチが目と鼻の先にある中海岸のマンションを借りた。

 数ある海辺の街から茅ヶ崎を選んだのは、前職の取引で訪れた時に感じた街の雰囲気だった。愛媛県の田舎で育った田中さんにとって、「茅ヶ崎は気取りすぎず、横との距離も近くて落ち着くんです」。

 仕事のある平日は午前6時30分に起床し、サーフボードを担いで海へ。波乗りを楽しんだ後、9時30分から午後5時までは自宅でテレワーク。仕事が終わると、海を横目にランニングで汗を流す。週1回の都内への出社も1時間ほどで苦に感じることはなく、ベランダから見える大好きな海によって「仕事の生産性もあがっているんじゃないかな。茅ヶ崎で仲間も増えてきて、心身ともに健康的に過ごせる街だと思います」と話す表情は充実感に満ちている。

 こうした状況に市企画経営課は、「コロナ禍でライフスタイル、ワークスタイルが変化する中で、茅ヶ崎での暮らしに多くの人が共感している。この動きを活力あるまちづくりにつなげていきたい」と語る。

◀海沿いをランニングする田中さくらさん
◀海沿いをランニングする田中さくらさん
▲三井不動産レジデンシャル(株)横浜支店 中村光寿さん
▲三井不動産レジデンシャル(株)横浜支店 中村光寿さん

茅ヶ崎版のトップニュース最新6

浸水想定いまだ旧基準

津波ハザードマップ

浸水想定いまだ旧基準

相模湾沿い茅ヶ崎市のみ

4月19日

地元の祝福に「幸せだなぁ」

名誉市民加山雄三さん

地元の祝福に「幸せだなぁ」

87歳の誕生日に銅像披露

4月19日

ゼロカーボンへ協定

茅ヶ崎市

ゼロカーボンへ協定

寒川町、東京ガスと締結

4月12日

住宅・商業地上昇率トップ

公示地価

住宅・商業地上昇率トップ

茅ヶ崎市 駅近需要続く

4月12日

避難所3〜7日分を備蓄

災害時トイレ

避難所3〜7日分を備蓄

「自宅避難」は想定外

4月5日

加山さん銅像お披露目へ

加山さん銅像お披露目へ

11日、名誉市民証も贈呈

4月5日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook