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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2026.07.31

書道家として茅ヶ崎市で55年間活動し、7月8日に市へ表敬訪問を行った 塙 雲峰さん(本名 塙 正守) 茅ヶ崎市南湖在住 95歳

  • 塙 雲峰さん(本名 塙 正守) (写真1)

目指すは「人に伝わる字」

 ○…茅ヶ崎と東京を拠点に活動する「書心書道会」を主宰する。今年6月に開催した展覧会では「市の花」にもなっているつつじなどをモチーフにした作品を展示した。「この書で茅ヶ崎の魅力を伝えたい」と話す。7月8日には茅ヶ崎市長らを表敬訪問した。「これからも書道の発展のために尽力したい」

 ○…茨城県行方(なめがた)市出身。幼少の頃から字を書くことが好きで、4歳から書道を始めた。高校卒業後は小学校で教職に就いたが、戦後の教育体制の中で科目が制限され、「子どもたちに思うように書道を教えてあげられない」と感じ、退職。その後「どうしても書道があきらめきれなかった」ことから、27歳で上京し、書心書道会を設立した。住宅会社で勤務しながら会員を増やしていき、多いときは400人を数え、社中展もこれまで64回開催してきた。

 ○…「災害が少ないことや温暖な気候が気に入った」といい、39歳で茅ヶ崎に居を移した。2年前に病気で車いすの生活になるまでは、住吉神社で参拝してから歩道橋を渡って海辺を散歩するのが日課であり、「雨の日も欠かさなかった」と振り返る。また「李白などの詩人が作品を作るうえで見ていた景色を実際に見てみたい」と、これまでに中国を46回訪問した。「有名な石碑や観光地などをたくさん周ってきた。知人を連れて行ったときには案内人の役を務めていた」と笑顔を見せる。

 ○…2021年に書道が国の登録無形文化財になったことから「小学校や行政と連携し、体験できる場を増やしていきたい」と話す。字を書く上で一番大切にしているのは「相手に伝わる、読みやすく美しい字」であること。長い書道人生の中でも、「これだけは変わらない」と力を込める。

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