市役所前で初マルシェ
広場の活用を促進

市役所前広場のマルシェに並ぶキッチンカー（写真はイメージ）＝市提供写真

　コロナで売り上げが落ち込んだ地元事業者を支援し、地域経済を活性させようと、茅ヶ崎市は４月24日（日）、市役所前広場で「市役所（ちがさき）マルシェ」を開催する。同広場を活用したイベント開催は初。市は今回を試験的な位置づけとした上で、屋外での小規模開催によるにぎわいの創出や、広場を活用した催事のさらなる展開を見据えて取り組んでいく構えだ。

　キッチンカーなどは週によって平日のみ広場で出店しているケースはあるが、市のほか、茅ヶ崎飲食店組合、湘南フードトラック協会が共催して日曜日にイベントを開催するのは初の試みとなる。

　マルシェでは、飲食店組合に所属する店舗による出来立てのグルメを味わえるキッチンカーが10台並ぶほか、市内で生産された地場野菜や伊勢海老などの海産物、生花、アイスクリーム、古着屋や小物などの手作り品を販売する。

　他にも、道の駅からの発信を予定している茅ヶ崎オリジナルブランド「Ｃｈｏｉｃｅ！ＣＨＩＧＡＳＡＫＩ」認定品目であるオリジナルサンダル手彫り体験（有料・予約受付も可能）や、クイズに正解すると先着１００人にオリジナル缶バッジを進呈する子ども向けイベントを企画。市役所本庁舎１階ふれあいプラザでは大岡越前祭写真展も同時開催される。

小規模でもにぎわいを

　コロナでイベントが開きにくいことから飲食店を中心に経済的な打撃を受ける中、大岡越前祭が３年連続で中止に。市は「市民イベントとして何かできないか」と模索し、それに代わるイベントの創設をめざしてこれまでフードトラック協会と協議を重ねてきた。

　そこで企画されたのが今回のマルシェだった。屋外での小規模イベントとして行い、市内の食や農産物、海産物が楽しめる場を提供するとともに、幅広い年齢層に出店者など地元事業者の活動を知ってもらうのがねらい。併せてマルシェの開催について市は、市役所前広場を使ったイベントをさらに展開するための契機にしていきたい考えだ。

　開催時間は午前10時から午後３時。会場では出店者のマスク着用、販売前の検温の実施、出店スペースに手指消毒液を設置するなどコロナ感染防止策を実施。雨天の場合は中止。

　イベントについての詳細および問い合わせは市産業振興課観光担当【電話】０４６７・８２・１１１１（内線２３９１）。