戻る

茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2024.05.03

5月4日のコーヒーフェスで、書道パフォーマンスを行う
荒井 理紗子さん
藤沢市在住 20歳

「ご縁」背負い 情熱を一筆に

 ○…5月4日に高砂緑地をメイン会場に行われる「Takasuna Greenery Festival」で、書道パフォーマンスを披露する。コーヒーをテーマにしたイベントに合わせ、通常の墨に加え、藍と、抽出後のコーヒー豆を使った墨も使用。「コーヒーに情熱をかける人の思いを伝え、書に触れてもらう時間を作れたら」

 ○…母の地元・茅ヶ崎の教室で初めて筆を握ったのは5歳だった。「書道パフォーマンス甲子園」を題材にした映画やドラマ、マンガに出会い、小学生ながら「書道は個人でやるものと思っていた固定観念が覆った」。中学・高校は強豪書道部のある都内の学校に。しかし1年時は予選敗退、2年時はコロナで部活そのものが中止になった。顧問も部員も退部していくなか孤軍奮闘。SNSを活用して部員を集め、迎えた3年時の大会は参加要件ぎりぎりの6人で出場。1点差で全国大会は逃したが「心残りはあるけれどやるだけのことはやった」

 ○…コロナ下には「書きまくって」4つの全国展で大賞を受賞。現在は大東文化大書道学科で書を追求する一方、パフォーマンスも精力的に行う。書道を離れると「俳優の坂口健太郎さんが推し。ファンクラブにも入っている」とはにかむ。大河ドラマのタイトルを書くことが、小さな頃から追う夢だ。

 ○…パフォーマンス時の衣装は、湘南をイメージした青の袴と橙の襷と決めている。加えて、「象徴的なものを」と、紬の着物には、地元藤沢名産の藍で、江島神社の宝物「江島縁起」を写し書いた。また、水引の髪飾りは「書道甲子園」の開催地で「紙のまち」愛媛県四国中央市の伝統工芸士から贈られたものだ。「今まで紡いだ『ご縁』を背負って、情熱を一筆にしたためたい」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

茅ヶ崎・寒川 人物風土記の新着記事

茅ヶ崎・寒川 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS