キリンビバレッジ湘南工場の工場長を務める 恩田 竜太さん 町田市在住 55歳
多彩な経験で現場支える
○…昨年4月、キリンビバレッジ湘南工場(寒川町倉見)の工場長に就任した。同工場は主力ブランド「午後の紅茶」の製造を手がけるほか、体験を重視した見学ツアーにも力を入れる。新年度からは茅ヶ崎市、寒川町、豊田通商と共同で、使用済みペットボトルを再生する「水平リサイクル」も始まった。「事業を通じて地域の力になれることに、やりがいを感じる」と話す。
○…1992年、同社に入社。品質管理や製造を担当した後、34歳で製造部長として北京に渡り、現地法人の立ち上げに携わった。「日本とは文化や考え方が全く違う」なか、積極的なコミュニケーションで信頼を積み重ねていった。その後はチルド飲料の製造を担う子会社やベトナム法人の社長を務めた。思い出深いのは2011年、仙台工場での経験だ。配属が決まった直後に東日本大震災が襲った。工場は津波で海水に浸り、製品は散乱、機械の破損もひどかった。それでも「10月までに製品を作る」という目標を掲げ、製造ラインを立て直していった。「従業員同士の強い団結力を決して忘れることはない」と振り返る。
○…湘南工場は入社直後に配属された部署で、約30年ぶりの勤務となる。「工場長として戻ってくることができてうれしい。『この会社でよかった』と思ってもらえる環境を整えたい」と、なるべく現場に出向き、従業員へのあいさつを欠かさない。
○…千葉県出身。学生のころから体を動かすことが好きで、中学では野球、高校ではバスケに励んでいたという。現在の趣味はジョギング。「1日でも長く継続することが目標」と休みの日は欠かさず近所の河川を走る。「ストレス発散になる。これも仕事の活力」
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