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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2025.07.04

茅ヶ崎市幸町の「対話サロンpolku」(ポルク)の共同オーナーを務める
有賀 ひとみさん
茅ヶ崎市在住 34歳

「地域の心の拠り所に」

 ○…対話を通じて気持ちを軽くし、安心を取り戻してもらおうと、このほど茅ヶ崎市内に「対話サロンpolku」を立ち上げた。自身が離婚、死産を経験した際に「相談できる場が必要」と感じたことも開所する動機となった。「子どもとのグリーフ(大切な人を亡くすことによる深い悲しみ)を経験し今立ち上げるべきと考えた」とも。利用者は地域住民はもとより、医療・介護従事者、福祉サービスの利用者など多岐にわたる。

 ○…長野県生まれ。医療秘書を養成する専門学校から医療機関に従事し、終末期の看取り看護などに携わる。離職後に勤務したウェディング会社での経験を生かして自費出版業に転じ、現在はサロンを運営しながら依頼者の大切な記憶や思いを形にする「人生絵本」を制作している。「『亡くなった大切な方への絵本が作れてよかった』など喜んでいただいている」と笑顔を見せる。

 ○…1歳と4歳の娘、夫と愛犬とともに暮らす。年に数回はキャンプに出掛けるというアウトドア派の一面も。一方で、休日を一人で過ごすことになったときには美術館をめぐって英気を養う。「クリエイティブな作品を見ることで感性を揺さぶられ、直感が湧いてくる」とし、仕事をする上でのモチベーションになっている。

 ○…サロンでは、キャリア人生について悩む人へのアドバイスや、月に一度終活セミナーなども行っている。今後は用途の幅を広げるとともに、地域住民をさらに巻き込みながら活性化させていきたい考え。目指すのは、さまざまな思いを抱える人々にとっての「心の拠り所」だ。「命の循環を生み出し、誰もが『生きていてよかった』と思える機会と場を提供していきたい」と目を輝かせる。

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