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茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2025.07.18

茅ヶ崎市
自動運転の実験実施へ
来年1月からの3週間

  • 実証実験に使用される「Robo bus」(今年3月に茅ヶ崎中央公園で行われた運行実験での様子)

 茅ヶ崎市は来年1月、コミュニティバスにおける自動運転の実証実験を行うことを決めた。今後、運転手不足が深刻化すると見込まれるなか、路線を維持する手段となりうるかを検証することが目的だ。

 実証実験が行われるのは、「来年1月からの3週間」。茅ヶ崎市立病院から松風台を経てJR相模線香川駅へと至るルートを1日4往復する。

 地域経済の振興とともにメンテナンスの拠点が近いことなどから、車両は市内に製造工場を有するピクセルインテリジェンス社製の「Robo bus」を使用する。1回で乗客5人に加えオペレーター1人が同乗し、必要に応じて手動運転する「運転自動化レベル2」での運行となる。

 期間中の利用者(モニター)約400人は一般から募集するという。

 事業に必要な費用は約5000万円。市は6月に開催された市議会定例会に補正予算を提出し、可決された。4000万円は国の補助金を活用するという。今後入札が行われ、今月中にも運行事業者が決定する。

コミバスの維持狙う

 市は2002年から、「既存のバス路線が行き届かなかった地区への身近な交通手段の提供」を目的にコミュニティバスえぼし号の運行を開始した。現在は4路線6コースで運行されている。

 コロナ禍の20年度は利用者が約30万人にまで落ち込んだものの、昨年度は約42万人にまで回復。市は高齢化の進行やマイカー離れの傾向などもあり「当面はニーズが大きく落ち込むことはない」と見込む。

 一方で中長期的には、運転手不足が進むことは避けられない状況だ。そのため今回の実験を通して、交通量や渋滞の発生といった道路状況の課題やインフラ連携の必要性、アンケートなどを通じた利用者のニーズを検証する。

 市都市政策課では「自動運転の導入については方針を決定したわけではない。実験で課題を洗い出したうえで、利用者にどのように受け入れられるのかを検証し、コミュニティバスの運行維持の手段となりえるかについての検討材料としたい」と話している。

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