戻る

茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2025.07.25

松林地区にコミセン整備
来年10月に開館予定

  • 南側から見た施設のイメージ=茅ヶ崎市提供

 茅ヶ崎市内で12館目となる松林コミュニティセンターの建設工事が、7月から始まった。開館は来年10月の予定。地域住民にとっては市に建設の要望を始めてから20年越しでの待望の完成となる。

 建設されるのは、2022年まで使用されていた市営高田住宅の跡地。施設は鉄骨造2階建てで、延べ面積は1209・46平方メートル。

 仕切りを変えることで広さを変更できる会議室や楽器演奏が可能な音楽室、調理室のほか、コミュニティセンターとしては鶴嶺西に続いて2館目となる体育室(広さはバドミントンコート1面分でミニバスケットゴールを設置)も備える。

 6月に開催された市議会定例会での議決を経て、正式に建設が決定。7月から工事がスタートした。26年10月の開館を予定している。建設にかかる費用は約10億2900万円。

「住民の声」反映

 コミュニティセンターは、地域活動の拠点となり集会やレクリエーションを行える施設として茅ヶ崎市が整備を進めているもの。1984年の浜須賀会館を皮切りに、市内13地区のうち、11カ所に設置されている。

 松林地区でコミセンの整備を求める声が上がったのは2008年度。市長と地域住民が対話する市民集会で、同地区の自治会連合会から要望が行われた。

 20年度にはまちぢから協議会や自治会のメンバーを中心とする「コミセン研究会」が発足。21年度まで16回にわたる会議を開催したほか、市内外の類似施設への視察などを重ねて「地域に必要な施設」に関するイメージを取りまとめた。

 21年2月に要望書として市に提出。こうした動きを受けて市は、整備の方針を正式に決定し、23年3月に整備基本計画を策定した。

 建物のコンセプトづくりに当たっては、住民に行政職員、設計会社を交えた9回の懇談会が開催され「入ってすぐの場所にカフェスペースを設置し、地域の人が自由に訪れ交流できる場に」「外から活動が見え、参加したくなるように」「子どもと来て自由に遊べる小上がり」といった声が設計にも反映された。

 また開館後は、まちぢから協議会が行っている中学生向けの学習支援事業の拠点としても利用される予定という。

 市市民自治推進課では「行政側が期待する以上の研究を地域の皆さんが進めてくれたので、しっかりと形にしていきたい」と話している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

茅ヶ崎・寒川 トップニュースの新着記事

茅ヶ崎・寒川 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS