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茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2025.08.15

絵本作家 古知屋さん
ガザに清潔で安全な水を
井戸水プロジェクト開始

  • 支援を求めているガザの大学生ムサブさん=提供

 茅ヶ崎市在住の絵本作家・古知屋恵子さんが中心となって発足した市民グループが、パレスチナ自治区ガザに井戸を設置するプロジェクトを立ち上げ、支援を募っている。古知屋さんは「ガザの人々の尊厳を守る一歩として応援してもらえたら」と話す。

 イスラム組織ハマスとイスラエルとの紛争が続くガザの状況を見て「何かできることはないかと思っていた」という古知屋さん。「茅ヶ崎からもパレスチナの現状について発信しよう」と、市民グループ「パレスチガ」を立ち上げ、イベントなどを行ってきた。

 SNSでも発信を続けていると、多くのパレスチナ人から支援を求める声が届くように。その中で知り合ったのが看護学生のヌールさんと大学生のムサブさんだった。

 「深刻な水不足の対策として、井戸水をくみ上げるための太陽光発電パネルを設置したい」という2人。古知屋さんたちは「ガザ井戸水プロジェクト」を立ち上げ、支援を始めた。

 井戸水をくみ上げる装置を設置するのに必要な費用はソーラーパネルやバッテリー、給水タンクなどのほか、両替のための手数料も合わせて約540万円と試算。2カ所分1080万円を目標に、6月末から支援金の募集を始めた。8月1日現在で約450万円が集まったという。

 古知屋さんは「清潔な水が供給できれば、水を求めて長距離を移動する必要がなくなり、子どもや高齢者の負担が軽減され、感染症のリスクも減少する。将来的に農業などへの利用も可能になる」と話している。

 支援金は振込で受け付けているほか、募金箱を設置中(上の表を参照)。活動の状況はウェブサイト(https://kininaru-news.jimdofree.com/)で確認を。

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