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茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2025.08.22

茅ヶ崎市消防本部
救助技術競う全国大会へ
2種目で出場 「上位狙う」

  • (上)左から平子さん、根本さん、長橋さん、小松さん(下)練習に励む4人=8月、茅ヶ崎市立西浜中学校

 厚木市で7月18日に開催された消防救助技術関東地区指導会「水上の部」で、茅ヶ崎市消防本部の隊員が個人・団体種目で優れた成績を収めた。この結果を受け、8月30日(土)に兵庫県三木市で行われる全国消防救助技術大会に出場する。

 関東地区指導会は1都9県(関東地方および長野県、山梨県、静岡県)の各消防本部の代表消防職員が日頃の訓練で鍛えた救助技術の成果を発表するもの。

 隊員同士が知識・技術を競い、学ぶことを通じて複雑多様化する災害現場に即応できる高度な救助技術、体力・精神力を養うことなどを目的に開催されている。訓練の開始から要救助者を救出するまでの所要時間や、減点方式による採点によって「安全・確実・迅速」という3つの観点で評価される。

 市消防本部から全国大会に出場するのは、「水上の部」で団体種目「溺者救助」に小和田警備第一課海岸出張所隊員の平子将人さん、根本広大さん、長橋祐大さんと、個人種目「複合検索」に同第二課鶴嶺出張所隊員の小松真也さんの4人。

 「溺者救助」は3人1組(溺者含む)で実施。救助者と補助者の2人が協力して小型浮環(うきわ)にロープを結着後、補助者からプールに投げ込まれた浮環を救助者が25m先の溺者がいる地点まで搬送し、浮環に溺者をつかまらせ、補助者がロープをたぐり寄せて救助する。

 救助者が飛び込みながら浮環とロープを正確につかむこと、また、溺者が補助者にけん引される際に足を開閉して水流をつくることで救助者が早く泳げるようにするといったコンビネーションが試されるという。

 大会を前に、「練習場とは違う会場でも練習どおり再現すること」と課題を挙げた救助者の根本さん。「平常心で臨み、上位を狙いたい」と意気込む。

 「複合検索」は、マスク、スノーケル、フィンを着装し、スノーケリングで障害物(救命浮環)をすり抜けながら水中に沈められたリングをつかみ、引き揚げる訓練。

 出場する小松さんは昨年の関東地区指導会でリングをつかみ損ねてしまうミスを経験した。練習会場と大会会場の水深の違いで起こったもので、今年はより確実性を上げるため、リングをしっかり見ながらつかむように心掛けたことが好結果につながったという。

 小松さんは「一緒に訓練している同僚、上司のサポートに感謝の思いを持って、上位入賞を目指したい」と意気込みを話した。

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