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公開日:2025.09.19

買い物支援へ移動販売
茅ヶ崎市とスギ薬局が連携

  • 松林ケアセンターで行われた移動販売

 茅ヶ崎市とドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(株)は9月8日から、公共施設などで移動販売を開始した。高齢者をはじめ外出が困難で日常の買い物に不便を感じている市民の支援が目的で、市は「今後も民間事業者などとの連携を進めたい」とする。

 この事業は市と同社が昨年9月に締結した協定に基づくもの。市が公共施設などと調整し、専用の車が停車できる場所を確保し、同社が移動販売を行う。

 現在、「スギ薬局」を全国に約1800店舗展開する同社。移動販売は本社がある愛知県をはじめ群馬県や埼玉県などで行っているが、神奈川県内では初という。

 当面は老人憩の家しおさい南湖、松林ケアセンター、小出コミュニティセンターの3カ所を会場に月2回程度、各30分ほど行う予定。また同社が独自に民間の高齢者福祉施設などと交渉し、開催する場所を拡大していくという。

 販売品目は、パンやおにぎり、乳製品、加工食品、菓子、健康食品、調味料のほか、食器用・衣料用洗剤、歯ブラシ、トイレットペーパーなど。

 9月15日に移動販売が行われた松林ケアセンターでは、近隣住民ら20人ほどが訪れた。

 事前に配布されたチラシを見て訪れたという女性は「近くにスーパーマーケットがないうえ、最近足を痛めて自転車に乗ることも難しいので、移動販売はありがたい。肉や魚など生鮮食料品も扱ってもらえたら」とし、別の女性は「来てみたら知り合いがいて、井戸端会議ができこともうれしい」と笑顔を見せた。同社担当者は「早く地域の特徴を把握し、商品も充実させていきたい」と話した。

 今後の開催は、しおさい南湖が9月19日(金)午前10時から、松林ケアセンターが9月24日(水)午後2時から、小出コミュニティセンターが10月7日(火)午前11時から。以降は市のウェブサイト(https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/1018062/1065008.html)でも発信していくという。

 市高齢福祉課は「移動販売を促進することで、高齢者をはじめとした日常の買物に困難を抱える市民への支援を充実させたい。今後も地域ニーズの収集や移動販売車の停留所の拡大、事業者との連携を進めていく」としている。

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