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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2025.10.17

作曲家・山田耕筰と赤とんぼを紹介する子ども向けパンフレットを制作した
澤邑 ゆきさん
茅ヶ崎市東海岸北在住 52歳

「耕筰」「赤とんぼ」普及に尽力

 ○…童謡「赤とんぼ」などを残した茅ヶ崎市ゆかりの作曲家・山田耕筰の功績を広く伝えていくために活動する『「山田耕筰」と「赤とんぼ」を愛する会』に、知人の紹介で2023年に入会。現在、副会長を務める。主に広報物の製作を担い、8月には耕筰への理解を深めてもらう目的でパンフレットを手掛けた。表面は耕筰と茅ヶ崎のつながりを、裏面は人生をすごろく風にしている。「多くの人に手に取ってもらえたら」と期待を寄せる。周囲からの評価も上々で、今年度中に市内小学校全校に配布される予定だ。

 ○…愛知県で生まれ、高校卒業後に企業勤務を経て2000年、結婚とともに茅ヶ崎へ。後にITブームに乗る形でウェブ制作を独学で学び、制作会社を設立。茅ヶ崎商工会議所を通じて人脈を広げながら経営を続けてきた。一方、茅ヶ崎青年会議所や自治会に加入するなど町づくりにも積極的に取り組む。「茅ヶ崎が大好き。これからもこのまちのために貢献していきたい」

 ○…息子3人、娘1人と夫の6人家族。たまに出かける夫との温泉旅行に癒され、その土地の物を食べるのが楽しみだ。趣味は動物飼育。フクロモモンガを飼ったのを契機にペット店で勉強を兼ねてバイトに励み、動物取扱業の資格を取得した。今はフクロモモンガ50匹、チワワ10匹、ショウガラゴ(サル)を5匹などを飼い、「愛を注ぐと返してくれるのが魅力」と笑みがこぼれる。

 ○…来年は赤とんぼ作曲100年、耕筰の生誕140年を記念し2月に「赤とんぼ音楽祭」を開催する。会ではこれを機に、耕筰のさらなる周知につなげていく考えだ。「茅ヶ崎の音楽文化の根を残した彼の功績をもっと知ってもらえる1年に」と目を輝かせる。

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