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公開日:2026.09.04

茅ヶ崎産小麦のうどん誕生 吉野さんが商品化

  • 商品を手にする吉野さん

    商品を手にする吉野さん

 無農薬・有機栽培の農業を行っている「茅ヶ崎どっこいファーム」の吉野正人さん(67)が、地元産小麦を使った乾麺のうどんを製造し、販売を始めた。「農産物の産地としての茅ヶ崎の地力の高さを知ってもらうとともに、子どもたちと生産の現場をつなぐきっかけになれば」と話す。

 吉野さんは高校教諭を経て、2017年から茅ヶ崎市内で農業を始めた。現在は赤羽根や堤の約75アールの畑で、トマトやジャガイモ、キュウリ、ピーマンなど約50種の野菜を栽培している。

 ある時、地元の先輩農家から「以前は小麦を作っていたがやめてしまった」という話を聞き、自身で栽培することを決意した。

 24年11月に種を撒き、25年6月に約300kgの玄麦を収穫。うどんにすると「香りも良くて小麦の味を感じられる」と好評だった。ただ、この時は量が少なかったこともあり、ほとんどを友人や知人に無償で提供したという。

 手ごたえを感じた吉野さんは、25年秋の種まきの際に前年の倍の量を作付けし、約700kgを収穫した。今年は商品化を目指して栃木県の製麺所に依頼。コシを生んだり食味を上げるために入れる塩は伊豆大島産の天然塩にこだわるなどし「三方良しの茅ヶ崎うどん」が完成した。

 「三方」とは「海良し・里良し・人も良し」の意味。吉野さんは「全粒粉の風味が楽しめるので、まずは塩だけで味わってほしい」と話す。

 現在はロコスポーツ湘南(茅ヶ崎市元町13の1)のフロントロビーで200g500円で販売中。売上の一部は市内小学校の児童を招いた交流事業に活用したい考え。

 吉野さんは「神奈川県内で小麦はほとんど作られていないが、こうした取り組みが近隣にも広がり、地元で作られたものを口にできるようになれば」と話している。

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