金旭中剣道部 心技体で全国制す 若鷲(わかわし)旗剣道大会 神奈川勢初の優勝
金旭中の男子剣道部が、昨年12月に兵庫県姫路市で開催された「内閣総理大臣杯授与 第28回若鷲旗剣道大会」で、神奈川勢としては初となる優勝を飾った。
若鷲旗剣道大会は、中学1・2年生を対象にした5人制の団体戦全国大会で、都道府県の強豪校から過去の戦績をもとに代表校が選ばれる。今大会は110校、約1000人(男子84チーム・女子60チーム)の剣士が参加し、日本一をかけて竹刀を振るった。
金旭中は、28日の本大会で3チームのリーグ戦を1位で突破し決勝トーナメントへ。準々決勝では、昨年の関東大会で敗れた関中(東京)に2対1で雪辱を果たすと、「一気に勢いに乗れた」と生徒が話すように準決勝を3対0で勝ち上がり、昨年の覇者九州学院(熊本)との決勝に臨んだ。
決勝は、4人が引き分けとなる実力伯仲の好勝負だったが、中堅の杉山大輝君(2年)が面で一本を取り、優勝を大きく手繰り寄せた。杉山君は「みんなで励まし合いながら試合ができた。チームのために絶対一本を取りたかった」と振り返る。
強さの秘訣
顧問の1人、大西真由美教諭は「勝ってもおごりを見せず、いつも他の人を褒めて学び取ろうとする姿勢が感じられます」と目じりを下げる。「まさか全国で優勝できるとは」と驚いた様子で話すのは、外部指導員として活動し、剣道部監督を務める遠藤一夫さん。「全国レベルでは技術的にほとんど差がない。精神的な部分で上回れるかどうか」と、心技体の研鑽や礼節を重んじた指導に重点を置く。
その収穫が今大会で得られた。同校は試合内外での作法や動作などに秀でた、礼儀作法最優秀校に選出。石黒茂雄校長も「生徒はもちろん、学校にとっても優勝と同じくらい名誉なことです」と感慨深げだ。
今年8月の全国大会でも頂点を目指す剣道部。遠藤さんは「みんな本当に優しい。優しすぎるといったほうがいいかな。がむしゃらに戦う気持ちが備われば、もっと強くなれる」と、愛弟子の飛躍に期待している。
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