第98回全国高校野球選手権神奈川大会で、初のベスト16に進んだ平塚江南高校は25日、地元球場のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで強豪の桐蔭学園と対戦。7回コールド負けを喫したが、同校の応援で埋め尽くされたスタンドから「江南旋風」を起こした選手たちに大きな拍手が浴びせられた。
夏の大会で過去15年、1、2回戦負けを喫していた江南は今年、2回戦で当たったシード校の武相高を2対1の接戦で制すと、3回戦の川和高を9対6、4回戦の横須賀学院を3対1で次々と退け、創部以来初の16強入りを果たした。
迎えた桐蔭戦。武相戦で6回無失点の好リリーフを見せた1年生右腕、富田歩投手は疲れから先発を回避、背番号1を背負う山田凌投手(3年)から小刻みに継投を図ったが、4回までに7失点。4番手の富田投手は2回1/3を無失点で切り抜けるも万事休す。3戦連続コールド勝ちしていた桐蔭打線を止められなかった。
「今日は総力戦でうちの投手全員で何とか繋ぎ、かわしていこうと思ったが、上手くいかなかった。山田も肘の状態から長いイニングは厳しかった。5回から富田に繋いで、と思っていた」と賀澤進監督は話す。
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ベスト16を目標に掲げて臨んだ大会だった。主将の服部智大主将ら3年生を中心に打力あるチームに仕上げ、ブルペンも富田投手の加入で層を厚くした。賀澤監督は「いいチームに仕上げ、自信をもって大会に入ることができた」とチームの躍進を予感していた。
桐蔭戦を終えた服部主将は「手も足も出ず、悔しかった」と唇をかんだ。「2回戦で格上の武相に競り勝ったのは嬉しかった。後輩たちには勝つことを目標に、自分たちを超えるようになって欲しい」と目を赤くしながらエールを送った。
1年生の富田投手は「(桐蔭戦では)流れを変えようと思ったが力不足だった。ベスト8を目指していたので悔しい。5試合を戦えた経験を、来年、再来年に生かしたい」と先輩たちと戦った夏を次に繋げる。賀澤監督は「もうひとつレベルを上げ、ベスト16から試合ができるチームを目指したい」と語っていた。
平塚学園も同日、同じバッティングパレス相石スタジアムで日大高に3対5で惜敗、平塚勢に夏の終止符が打たれた。
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