平塚市は土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)や避難行動記入欄などを追加した改定版の「土砂災害ハザードマップ」を作成した。5年ぶりの改訂で、3月20日発行の広報紙と同時に市内全戸に配布した。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)は「建築物に損壊が生じ、生命に著しい危害が生じる恐れがある」とされる場所のこと。土砂災害防止法(2001年施行)に基づき、神奈川県が各市町村の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)等を調査し、指定している。
平塚市内の調査は17年夏から18年春ごろまで行われ、区域指定されたのは今年1月24日。イエロー94区域全てがレッド指定となり、斜面数では警戒区域407のうち374がレッド指定となった。レッド指定された区域の建築行為には構造の規制があり、特定の開発行為は県知事の許可が必要となる。
平塚市では県の警戒区域見直しを受け、ハザードマップを改訂。イエローとレッドの警戒区域を示している。
「安全に役立てて」
災害時の行動を時系列で整理するための「マイ・タイムライン」記入欄も盛り込んだ。市災害対策課の職員は「ハザードマップは持っているだけでは機能しない。避難場所へのルート確認や地域の災害リスクを知っていただき、安全に役立ててほしい」と話す。
そのほか、避難勧告等のガイドライン改訂に伴い5段階の警戒レベルを紹介。災害情報の入手先も紹介している。
土砂災害ハザードマップの改訂版はB1判両面4色カラー、20日発行の市広報と同時に市内全戸約14万部を配布した。また、英語、ポルトガル語など5カ国語に対応している多言語版のマップも1万部用意した。
平塚市では今回改訂した土砂災害ハザードマップのほか、洪水、内水、地震・津波の3つのハザードマップがある。
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