平塚市医師会は11日から、市内にPCR検査(遺伝子検査)場を新たに設け、新型コロナウイルス感染の有無を調べている。「ドライブスルー方式」がとられ、対象者への迅速な対応や医師らの負担軽減に力を入れる。
かかりつけ医や平塚保健福祉事務所を通じ、事前に検査が必要と判断された人が対象。感染拡大防止の観点から、検査場までは自身や家族が運転する車での移動が必須になる。検査場ではマスクや防護服を着用した医師会の医師が車まで行き、窓越しに検診を行う。
検査時間は一人当たり10〜15分程度と短く、1日に約10件の検査が可能だ。結果は民間企業を通じ、最短1〜2日程度で判明する。感染の有無については保健福祉事務所を通じ、個人と医師会に通知される。
これまで感染の疑いがある人には、軽症、重症を問わず、一律で県が指定する医療機関が検査に当たっていた。そのため一部の現場の負担が大きく、医療崩壊を招くなどの指摘がなされてきた実態がある。
同医師会の久保田亘会長は「PCR検査の取り組みが高度医療機関の負担軽減をはじめ、かかりつけ医や患者の不安解消に寄与できると期待している」と話している。
神奈川県内では既に、横浜市や茅ヶ崎市に検査場が設けられ、検査が行われている。場所は患者のプライバシーの保護などを理由に、一部を除いて非公開となっている。
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