平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2020.12.03
「残薬」は薬局へ
薬剤師が呼びかけ
何種類もの薬を処方されている人は、自宅に余った薬を大量に抱えているケースがある。この「残薬」は国の医療費を圧迫する懸念もあることから、薬局では残薬の回収に力を入れている。
市内平塚にある稲元薬局では来店者に薬手帳の有無、薬の効果、そして残薬の有無を確認している。同店の店主で平塚中郡薬剤師会の今井裕久会長によると、残薬回収の主な目的は患者側の薬代の削減と国の医療費削減。薬剤師には医師の処方箋に対して疑義を照会する権利があるといい、「残薬数を把握しながら、医師へ処方日数などの調整も提案しています」と今井会長。
県薬剤師会でもこの問題に力を入れており、「ブラウンバッグ運動」を推進。ブラウンバッグと呼ばれる手さげ袋を配布し、薬局を訪れる際に残薬を持参してもらう取り組みだ。
平塚市内には100カ所以上の薬局がある。今井会長は「地域のかかりつけ薬局に気軽にご相談を」と呼びかけている。
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